
★ ニジェールの食料危機について
昨年の凶作の影響で、今年ニジェールは食糧危機が発生しました。ニジェール政府が大々的に各国に援助を要請したため、テレビでその様子を見た方も多いと思います。テレビに映ったのは栄養失調でガリガリに痩せた子供達。親から「お前はちゃんと食べれているのか」と心配されたニジェール隊員もいます。
しかし、ニジェールに居る自分は食糧危機という実感は湧きませんでした。町のニジェール人も、特に大騒ぎはしていませんでした。実は食糧が不足していたのは自給自足の生活をしている村落部で、都市部ではお金さえ出せば食糧に不自由はしなかったのです。ただし食糧の価格が上がったので、普段よりひもじい生活を強いられた人は多く居ましたが。
食糧が不足したのは主に東部地域で、上の写真の村がある西部地域では食糧が底をつく前に今年の収穫が始まったのでそれほど食糧不足は深刻ではありませんでした。食糧不足が深刻な地域でも、栄養失調に陥るのは飢えに弱い幼児が主で、大人が栄養失調になるほどではなく、「飢餓」や「飢饉」といったイメージではありません。
そして一番感じたのが、この食糧危機に対する日本人とニジェール人の考え方の差です。この凶作による食糧危機は、ニジェール人にとっては数年に一度来る天災で、日本人にとっての台風や地震と同じ、今回しのいでもまた数年後に必ずやってくる自然の試練のようなものなのだそうです。むしろ自分のほうが、今年の夏の日本の台風や地震のニュースを見たニジェール人から「日本は自然災害が沢山あって大変な場所だ!」と同情されてしまいました。
金曜担当:ニジェ夫
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