
もう先々週末の話になりますが、一層寒さの募る由布院に行ってきました。
2泊3日の旅でしたが、事情あって、急遽1日目はひとり旅を満喫することに。
一番思い出深いのは、鳥越にある無量塔のギャラリー「鄭東珠(チョントンジュ)作品室」にて、
ある作品に千載一遇の機会を得たことです。
その語感、その風体、これほどすっと心に入ってきた作品はこれまでなく、
心を解きほぐされて、ぼろぼろに泣いてしまいました。
なにかしらの「気付き」があって。そうとしか言いようがないのだけれど・・・
知らない道をひとり歩いていると、なぜか忘れていたことばかり、思い出したりします。
やりかけのこと。やりかけてさえいないこと。やり残してしまったこと。
あのとき伝えられなかった気持ち、言えなかった言葉。
素直になれない自分。。。
自分で・・・思い出せてよかった。
出発した場所に戻り、
1日の最後に訪れた美術館「空想の森アルテジオ」のプロフィール----
「(私たちはこの)静かな場所に多くの楽しみを用意しました。
本当の逸楽は、訪れる方々ひとりひとりが、美しいもの、美味しいもの、静けさを束ね紡ぎあげ、自らの力でもう一つの何かEXTRAをつくり見出すところにあると思います。」
-----だからこそヒトは「逸楽(気ままに遊ぶ楽しむこと)」が大切なのですね。
今回、御三家と呼ばれる宿のふたつに泊まりましたが、
帰ってきてからWebであれこれ見ているうちに、
(先入観を持ちたくないので、あえて下調べしないで行って復習するたちなのです(笑))
その宿泊料の高さ(=期待度)から、かけ離れた賛否両論があることを知りました。
でも、私は両方の意見があってしかるべきと。
無量塔の「サービスは折り目正しく出すぎぬこと」で、それを物足りなく感じたり、
亀の井別荘の調度品、家屋は特に古く、長い年月を経るうちに、崩れたり、汚れてきた部分を
そのまま残していることを快く思わなくても、おかしくはありません。
何に価値を感じるかは人それぞれで、だからこそ選択する自由があり、
自分なりの価値観を持つことはとても大事。
でも、旅に出て、いろいろな美意識の形を知り、多少なりとも享受することが出来れば、
少なくとも、そういう気持ちのゆとりを手に入れることさえ出来れば、
きっと結果的にその旅は満足いくものになっているはずと思います。
最後に、味は似ても似つかないのですが、メインに行き着いたときには、
既におなかがいっぱいで、一番楽しみにしていたにもかかわらず、満足に食べれなかったローストビーフにチャレンジしました。あのときと同じ柚子こしょうとともに。
≪材料(2人分)≫
牛ももかたまり肉:300g
昆布:5cm角
長ねぎ:1本→みじん切り
青じそ:10枚→みじん切り
<黄身おろし>大根おろし:1cup+卵黄:1個分+塩少々
クレソン:1束
すだち:2個
柚子こしょう
塩、こしょう、酒、しょうゆ
≪作り方≫
@牛肉に塩・こしょうをまんべんなくまぶしつけ、20分おきます。
Aフライパンにサラダ油をひいて強火にかけ、@の表面全体に焼き目をつけて、うまみを中に閉じ込めたら、熱湯に通して油抜きします。
B別のフライパン(もしくはAを洗って)に、酒(大さじ6)、しょうゆ(大さじ4)、水(大さじ4)、昆布を入れて火にかけ、みじん切りにした長ねぎと青じそを加えてさらに強火で煮立て、Aのお肉を入れてからめつつ、弱火で10分ほど煮ます。
Cお肉を切り分けて、器に盛り、黄身おろし、クレソン、すだち、柚子こしょうとBのねぎだれを添えたら出来上がり☆
≪ローストビーフの巨匠≫
亀の井別荘(由布院温泉)
由布院の祖ともいうべき名旅館で、
今放送中のNHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」の舞台にも。
「豊後牛の温泉蒸し」(ボイルドビーフ)は宿の名物料理になっていて、
別荘に併設された食事処「湯の岳庵」でもいただけます。
先週末届いたばかりの「素直」
"Special thanks to Mr.鄭 お会い出来て本当によかった。"

隔週水曜日担当:わかりん


