2010年10月02日

『兄弟』 余華

 

めちゃくちゃおもしろかった!

兄弟

『西遊記』や『水滸伝』を読んでるかのような個性の強い登場人物たちがたくさん出てきて、
とんでもないドタバタ劇を繰り広げたり、かと思うとシェイクスピアの『ハムレット』のような
悲劇もあったりして、本を読んでいる最中、10分おきに泣いたり笑ったりしていました。
文体もストーリーもすごいエネルギーに満ちていて、それがまた中国っぽくていい感じ。

著者の余華も、あとがきでこんな風に書いています。
「長い間ずっと、こんな作品を書きたいと考えていました。極端な悲劇と極端な喜劇が
一緒くたになった作品を。なぜかといえば、この四十年あまり、我々の生活はまさに
極端から極端に向かうものだったからです。」

著者が住む中国でも2005年に100万部を超えるベストセラーとなり、
賞賛と批判の大論争を呼んだそうです。

ちなみに上巻の≪文革篇≫の紹介文はこんな感じ。

「母さん、安心して。
最後に一杯しかご飯がなかったら、
弟に食べさせてあげる」


隣人が隣人をおとしいれる文革の時代に、
出会ったふたつの家族。
男は、やさしい男の子をつれ、
女は、つよい男の子をつれていた。
ふたつの家族はひとつになり、
ふたりは兄弟になった。


十億人が感涙!

そして下巻の≪開放経済篇≫の紹介文はこんな感じです。

「処女膜ってのは
いかにもまぬけなもんだな」


問題児だった弟は、商機をみつけ大富豪に。
実直だった兄は、職を失い落ちぶれる。
処女膜美人コンテストに豊胸クリーム行商。
欲が欲をよぶ開放経済の荒野の果てに、
兄と弟がみたものは?


十億人が激怒!

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2010年09月17日

HASTA LA VICTORIA SIEMPRE 17

キューバ最終日

少し時間があったので、キューバでもうひとつやり残していたこと。
キューバ葉巻を吸いに行きました。

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ヘビースモーカーの蔵凹以外は、普段はタバコを吸わないのですが、
一応かっこだけ。

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ダンディズムを体現しようとする日本男児。

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この腹の出しようは、間違いなくチャイニーズ・マフィアです。

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なかなかいい経験でした。
(撮影は全てデニッシュ。彼女のため、葉巻は吸いませんでした。)

こんな感じで意外と旅がしやすかった今回のキューバ旅行ですが、
最後にもうひとつサプライズがありました。

アエロメヒコの帰りの便、メキシコから成田までの区間、
何人かはなぜかファースト・クラスにアップグレードされました。

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初のファースト・クラスに大喜び。

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なんと座席がマッサージ・チェアになっています。

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ウェルカム・ドリンクに、

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豪華な食事、

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お吸い物だって用意されています。

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快適だ〜

(完)

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2010年09月12日

『バイオハザードIV アフターライフ』(☆☆☆)



ゾンビ映画が特別好きなわけでもなく、ゲームをプレイしたこともないのですが、
なぜか全作観ているバイオハザード・シリーズ。

最新作は3Dだったので、劇場まで観に行ってしまいました。

バイオハザードIV アフターライフ

特に感動するわけでもワクワクするわけでもなかったけど、
相変わらずスケール感がそこそこ大きくて、映像もそこそこ斬新な感じだったので、
ベタなゾンビ映画ではありますが、なかなか楽しむことができました。

個人的には、砂漠化したラスベガスが舞台の『バイオハザードV』が一番好きかなあ。

今夜から3週連続でTV放映するみたいなので、時間があれば観てみてください。

ちなみに次回作『バイオハザードX』には、これまで主演していた
ミラ・ジョヴォヴィッチが出演しないとこのサイトに書いてありましたが、
Wの終わり方からすると、まだまだミラの出番がありそうな感じでした。

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2010年09月09日

HASTA LA VICTORIA SIEMPRE 16

今回の旅行中、たくさんの音楽を聴いて踊りを見ましたが、
一番かっこよかったのがこのキューバン・タンゴ。

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havana060.jpg



レストラン客向けの無料ショウでしたが、
ほんとかっこよかったので、ずっと観ていたかったです。
(ハバナに来たら絶対一度は観るべきといわれている
トロピカーナ・ショウを観るために、
無料タンゴ・ショウは中座せざるを得ませんでした。)


そしてこれが有名なトロピカーナ・ショウ。
カメラやビデオ持ち込み代を払えば、撮影は自由です。

すごいきらびやかで豪華なショウだったんですが、
あまりにも観光客向け過ぎて、残念ながら
イマイチ感動できませんでした。


蔵凹と趙さんも出演しました。
どこにいるか探してみてください。

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2010年09月01日

HASTA LA VICTORIA SIEMPRE 15

今回の旅でいろいろ想い出に残ってることがありますが、
中でも一番強烈だったのが、キューバ鉄道体験。

1日往復2本のキューバ鉄道に乗って、
近くの町まで行ってみることになったのです。
(デニッシュと趙さんは、危険を感じて辞退。)

ハバナには、島を横断する大きな鉄道の駅のほかに、
カサブランカ駅という小さな鉄道の駅があったので、
その駅から出発する列車に適当に乗って、
キューバ鉄道体験をしようということになりました。

havana019.jpg
時刻表なんかもちろん無いので、
川を船で渡って朝8時くらいに駅まで行ってみたところ、
その日の一本目の列車は、朝5時に出発してしまっていました。

そこで、その日の二本目の列車の出発時刻を確認してから、
一度、船でホテルまで戻り、ビールなんかを飲んでしばらく
時間をつぶしてから、再度、カサブランカ駅に戻ってきました。

havana045.jpg
いた!!


蔵凹ケンジロウのナレーション付きでカサブランカ駅を出発です。

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何も無い草原を走ります。



havana048.jpg
そして中間地点のハーシー駅に到着!
昔、アメリカのチョコレート会社ハーシーはここにありました。

ハーシーからさらに先に進もうと思っていたのですが、
今、乗ってきた列車がなぜかここからハバナに戻るということを知り、
最悪、このままハーシーに取り残されてしまう可能性を考えて、
ぼくらはまた同じ列車に乗り込んだのでした。。。


こうしてぼくらはハーシー滞在時間わずか5分でハバナに戻ってきたのでした。。

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2010年08月25日

HASTA LA VICTORIA SIEMPRE 14

ハバナ旧市街のうち、世界遺産に登録されている地区は、
比較的キレイに整備されていていい感じでしたが、
登録地区から外れている地区は、生活感がそのまんま出ていて、
さらにいい感じでした。

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2010年08月22日

『犬の力』 ドン・ウィンズロウ



読み応えありました。
全部で約1,000頁の大作です。

犬の力

大量の登場人物が出てきます。

DEA(麻薬取締局)、CIA、FBI、汚職警官、高級娼婦、
ケシ畑の大物農園主、殺し屋、マフィア、南米の麻薬カルテル、
反政府ゲリラ、軍隊、枢機卿、米国政府、メキシコ政府。

これらの登場人物たちが複雑に絡み合って騙し合って殺し合う約30年を
描いた骨太な小説。メキシコ版ゴッド・ファーザー。

中南米の貧困問題、政治問題、麻薬問題の根深さが、
教科書的にならずに、リアルに分かり易く描かれているのも、
この本の価値を高めています。

ぜひ映画化して欲しい一冊でした。

それにしても今年はずいぶん小説を読んでるなあ。
(といってもまだ10冊くらいだけど。)

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