最近、映画マニアにはたまらないTV番組を見つけました。
東京MXテレビで金曜深夜に放送している『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』。
番組名どおり、日本で未公開の海外ドキュメンタリー映画を全編流してくれます。
そんな番組で最初に観た映画がこれ。
『Orgasm Inc.』
世界の人口に占める割合が5%であるにもかかわらず、
世界の処方薬(医者の処方箋が必要な薬)の45%を消費しているアメリカ合衆国。
ここでは、次々と新しい病気が創り出されます。
創り出す代表的なパターンは、これまでは病気と見なされていなかったこと
(例えば“貧乏ゆすり”)を、病気ということにして、その説に賛同する医者を集め、
マスコミを使って世の中に広め、それと歩調を合わせて製薬会社が薬を販売するという方法。
この映画でもそんなパターンのひとつが取り上げられています。
病気(?)の名前は、“女性性機能障害”=FSD(Female Sexual Dysfunction)。
女性がオーガズムに達することができないことを病気であるとして、
大手製薬会社などがその治療薬の開発競争に励んでいるのです。
もちろん、そんなことは病気ではないと主張する学者や医師もいて、
FDA(米国食品医薬品局 ※日本でいえば厚労省。)も巻き込んだ
大騒動になっていくというマジメな映画です。
ちなみに、過去にこの番組で取り上げた映画を有料でWEB公開もするそうなので、
興味のある方はチェックしてみてください。
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