2008年02月16日

『先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった』 松浦 元男

motoo.jpg

いや〜、久々に目からウロコが落ちました。

こんな会社があったとは。ほんと驚きです。

出張するときは、全社員がグリーン車。
残業は、申告制。

海外留学の条件は、社長の好きなCDを何枚か買ってくること。

転職してもいつでも出戻り大歓迎。
子育てが終った昔の社員も出戻り大歓迎。

採用は先着順で、学歴・国籍・性別は一切問わないそうです。
定年制もありません。

放漫経営じゃないかとも言われかねないこの会社ですが、
業績は絶好調。

持っている技術は、ギネスブックにも載ってるほど最先端の技術です。

そんな会社、樹研工業の社長さんが書いた本が、
先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった』。

今、世の中でいわれている一般常識を全て覆すことばかりしているのに、
それでもこんなに楽しそうで儲かってる会社が成り立つなんて・・・

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2008年01月19日

『会社人間の死と再生』 村上 龍

kaishaningenr.jpg

今から5年くらい前に買って、ずっと本棚に眠ってたこの本を、
ふと引っ張り出してきて読んでみました。

会社人間の死と再生―ダメな会社と心中しないための戦略とは?

都市銀行やゼネコンや中堅商社や地方企業などで働く30歳前後の会社員や、
地方公務員、倒産経験者、フリーターなど(全て一般人)と、村上龍の対談集です。

家族を養っていかないといけないからとか、
親の介護があるからとか、趣味に生きてるからとか、そんな理由があって、
好きな仕事じゃなくてもがんばって働き続けている人は理解できるのですが、

社会人を続けていると、
能力もあるのに、全然いいことがないあんな会社でなんで働き続けてるんだろう?
と不思議になるような人や、
不平不満ばっか言ってないで辞めりゃいいじゃん!
と思う人を時々見かけるのですが、
やはりそう簡単には会社を辞められない何かがそういう人にもあるわけで、
その何かが知りたかったのです。

この本を読んで、その何かがよく分りました。

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2007年12月13日

イスとイヌの見分け方

家の近くの喫茶店に行き、雑誌でも読もうと本棚に目をやった次の瞬間に、
目に飛び込んできたのが、「イスとイヌの見分け方」という絵本だ。

s-isuinu00.jpg

僕は、生まれてから、イスとイヌの区別につき間違いを犯したことは一度としてなかった。
従って、この絵本を目にしたときも、僕には必要のないものだと思った。

とはいえ、この喫茶店には、ほかにめぼしい本がなかったため、暇つぶしに
ページを開いてみたところ、こんなことが書かれてあった。

s-isuinu01.jpg

なるほど・・・

自分は絶対大丈夫と思っていても、ある日突然分からなくなることってのは、
よくあることなんだ。


そっかー。
今まで大丈夫だからこれからも大丈夫だと安易に考え、この絵本は自分に
必要のないものだと、はなから切り捨てていた自分の浅はかさを反省した。


そして、順次ページをめくりながら、イスとイヌの見分け方について学習していった。

初級編、中級編、上級編と章立てされていて、僕のような浅学非才な人間にも
分かりやすい構成になっている。


これで、今後もしもイスとイヌの区別に迷うようなことがあっても、
間違えることなく正しい結論が出せると思う。

非常に有意義な実用書であり、ど風呂グの読者の皆様にも強くお勧めする。
現代社会を生き抜いていく上で必読の書と思われる。


一番気に入ったページは、以下。

s-isuinu02.jpg


(引用:絵本「イスとイヌの見分け方」より)

c-man

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2007年11月17日

『怖い絵』 中野京子



怖い絵』(中野京子著)

この本では、見たまんま怖い絵や、見た目は普通なのに実は怖い絵など、
怖い絵を20作品取り上げて、その怖さを解説しています。

例えば、プロンツィーノ作『愛の寓話』。

kowai01.jpg

パッと見は、エロティシズム溢れる愛の絵という感じですが、
よく見ると、左側の羽の生えた少年の後ろには頭を抱えた老婆がいたり、
右側の無邪気な笑顔を浮かべている少年の後ろには、
首の長い怪しい少女がいて、右手に見える左手(親指をチェック)には蜂の巣を持ち、
さらには、下半身がウロコだったりします。

怖い!

これは、16世紀に流行した寓意画のひとつで、
寓意画とは、画家が絵の中に謎をたくさん描き込み、
鑑賞者はその解読に挑戦する、というスタイルの絵なんだそうです。
(上の絵の謎解きは、本を読んでみてください。)


見たまんま怖い絵もたくさん紹介されています。

kowai02.jpg
マセイス作『醜い公爵夫人』

怖っ!

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2007年10月27日

『世界の日本人ジョーク集』 早坂 隆



「日本人とは?」とか言う話になると必ず、
「いろんな人がいるんだから一概には言えないよ。」とか
言ってくる人がいますが、そんなことは当然分ってるんだけど、
やっぱり日本人=礼儀正しいとか、写真好きとかいうイメージがあって、
それを知ることはおもしろいし、大切なことだと思います。

ぼくも昔、ボストンで何カ国かの友達たちとホームパーティーした時、
フライドチキンとかポテチとかを普通に食べてたら、
ベネズエラ人の友達に「日本人は魚しか食べないと思ってたから驚いた。」
と言われて、こっちも驚いたことがあります。

これと同じような著者の経験や、日本人のイメージを皮肉ったジョークが満載なのが、
世界の日本人ジョーク集』。

ひとつ紹介すると。

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。
船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、
指示しなければならなかった。

船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。

アメリカ人には、「飛び込めばあなたは英雄ですよ。」
イギリス人には、「飛び込めばあなたは紳士です。」
ドイツ人には、「飛び込むのがこの船の規則となっています。」
イタリア人には、「飛び込むと女性にもてますよ。」
フランス人には、「飛び込まないでください。」
日本人には、「みんな飛び込んでますよ。」


こんなのが好きな人は読んでみてください。

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2007年10月13日

『おじさんあそびましょ』 長 新太

ojiaso.jpg

2005年は、『キャベツくん』と『みみずのオッサン』を、
2006年は、『ちへいせんのみえるところ』を紹介してきましたが、
2007年に紹介する長新太さんの一冊はこれ!

おじさんあそびましょ

木一本生えていない小さな島にボートで釣りに来たおじさんと、
あざらしの子どもの心温まるお話しです。

大人のおっさん(私のこと)が、図書館で絵本を借りる恥ずかしさも、
(多くの場合、他の人に借りさせます。昔は妹に、今は身近な人に。)
この読後の満足感のためやめられません。

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2007年08月25日

『ウはウミウシのウ』 宮田 珠己



2年前にバヌアツのハイダウェイ島で初めて挑戦し、
今年のGWにオーストラリアのグレートバリアリーフで2回目を経験し、
なんて楽しいんだろうとハマッてしまったシュノーケリング。

ダイビングをやる友人からは、ダイビングはもっといいよと言われ、
確かにそうだと思うんだけど、ライセンスを取ったり、
器材をレンタルしたり、いろいろ手間とお金がかかりそうなので
当分はシュノーケリングでいいなあと思ってました。

で、シュノーケリングのお勧めスポットを紹介するガイドブックを
探してみたら、これが全然ない!!
(ダイビング関係の本はたくさんあるんだけど。)

探しに探してやっと見つけたのが、アマゾンの古本コーナーで
99円で売ってたこの本!『ウはウミウシのウ』。

シュノーケル偏愛旅行記というサブタイトルがついてるだけあって、
この本の著者も、肩身の狭い思いをしながらも、ダイバーたちに混じって
世界のあちこちの海で、ひたすらシュノーケリングをしています。

著者は、変なカタチの海の生き物を見るのが何よりも好きで、
彼の3大見たい生き物は、

1.ウミウシ
  →カタチ的にひたむきさのようなものが感じられるから。
2.イザリウオ
  →手がある魚だから。
3.エイ
  →夜中にバサバサ飛んできて顔に留まったりしたら、と想像する
   だけで気持ち悪いから。

だそうです。

さらに、ぼくがグレートバリアリーフで見て、その美しさに度肝を抜かれた
イカについても、熱く語っています。

なんていい本なんだろう!

早速、この本に載ってるお勧めスポットに行くつもりです。

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2007年07月28日

『刺繍―イラン女性が語る恋愛と結婚』 マルジャン・サトラピ



ヘジャブ(スカーフ)をかぶり、男性より一歩引いて、付き従うイメージのあるイスラムの女性たち。
そんな女性たちの、本音トークを赤裸々に描いたのが、マルジャン・サトラピ著、
刺繍―イラン女性が語る恋愛と結婚』。

ペルセポリス』もとてもおもしろかったけど、この本も、あっという間に読んでしまいました。

この本の登場人物の女性※は、イスラムの女性ならではの悩みを抱えながらも
恋愛したり、結婚したり、離婚したり、不倫したり、男に愛想尽かしたり、お金に目がくらんだり、
みんなそれぞれ、人生を楽しんでいます。
※お金持ちの女性ばかりだけど。


最近、実際にイスラムの国に行ったり講演会行ったり、こんな本を読んだりして、
先入観で固まってたイスラムのイメージが崩れてきています。

そういえば、オマーン人のスワーダさんも、こんなことを言ってたなあ。

「お互いが相手のことをきちんと知って、世界を平和にしましょう。」

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2007年07月14日

『エグザイルス』 ロバート・ハリス



これを読んで会社を辞め、単身旅に出てしまった女の子もいた。
これを読んで独立する決心をし、小さいながらもバーを経営している男もいた。

誰でも何かやろうと言う時には勇気が必要だ。
誰かに背中を押してもらわなくちゃいけない時だってある。
そんな時にはこの本を読んでみて欲しい。

エグザイルス(放浪者たち)―すべての旅は自分へとつながっている

きっと思い悩んでいる自分がちっぽけに思えてくるはずだ。

著者であり、J-WAVEのナビゲーターでもあるロバート・ハリス氏の人生はまさに波乱万丈。
自由な発想、奔放な生活、人生そのものがギャンブルなのだ。しかももの凄い強運の持ち主。
正直、かなりの衝撃を受けた。このままじゃ、ダメだと思った。
旅に出ようと思った。
旅先での出会い、息を飲むような風景、予期せぬ出来事など、
自分の身体で体験することの大切さを教えてくれる本だ。

自分の人生の主人公は、まぎれもなく自分だ。
自分に今必要なものは何か? 自分がやりたいことは何なのか?
その自分の人生を自分らしくどう生きるか?ということを真剣に考えさせられる。

ちなみに"EXILE"とは「流れ者、追放者、放浪者」という意味だ。
どん底会の人たちは個性は揃い。
きっとみんなある意味"EXILE"なんだよなぁ。

(written by yass )

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2007年07月07日

『Shackleton's Way』 Alexandra Shackleton


Shackleton's Way
Alexandra Shackleton, Margot Morrell, Stephanie Capparell

今回は、本当にまじめな本ですが、旅の本と思って読むと「え”」です。
なぜなら、旅人としては成功体験をまったくしていないのです。

あまり詳しく話すとつまらなくなってしまうので、さわりだけにしますが、
事の起こりは今から約100年前、イギリスでのことです。

シャックルトンという船乗りが南極大陸を目指すという話なのですが、
この人、三回ほど南極(中心点)を目指すのですが、一回も到達できないんです。
この本に出てくる二回目(だったとおもう)の旅では、南極どころか、
南極大陸にすらたどり着かずに遭難するんです… 

でも、そんな彼が名を残す理由は、
ひとえに彼のリーダーシップが未だに一目置かれているからでしょう。
この本は、彼のたびの話を軸に、彼がどんなリーダーだったか、
どのようなリーダーシップを取って、
隊員27名全員を生還させたかということが書いてあります。

普通に日常生活を送っていると、生死をかけた決断を下すことはあまり無いでしょうし、
ましてや部下の命も預かることなんてそうそう無いでしょう。

でも、究極の状況でどうやってシャックルトンが隊員たちの士気を保ち、
全員生還させることができたかということは、
ビジネスや日々の生活を送る上でも考えさせてくれることがあるのではないでしょうか?

書評担当:aya

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2007年06月16日

『手紙の行方―チリ』 山口 智子



著者・山口 智子―言わずと知れた女優である。
タレント本としてこの本を捕らえてはいけない。
あくまでも、山口智子という一人の著者が書いた紀行文としてこの本を紹介したい。

紀行文というジャンルは非常に難しいジャンルだ。
何が難しいのかと言えば、その表現の仕方が難しいのだ。
旅をした本人は、情景も、空気も、そこで出会った人々も、
すべて承知の上(当たり前だが……)。
しかし、それを読む側は何の情報も持ち得ない、
それが紀行文を「読ませる」ものへと昇華させる難しさなのだ。
そういう意味において、この本は秀逸だ。

ページをめくるごとに、読み手までもを旅へといざなう力を秘めた文章だ。
もちろん、そこには山口智子という一人の女性の目というフィルターを通して描かれている。
チリを南下する旅の道すがらで出会った人々、
日本とは違う独特の文化、歴史的背景を通じて、自分の来た道、
これから向かう道について想いを綴っているのだ。
人柄、価値観、感性……そういったものが自ずと投影されている。

旅とは、人それぞれ違うものだ。たとえ同じ場所へ行ったとしても、
感性の違い、見方の違い、100人いれば100通りの旅が存在する。
チリを旅して何をどう感じたのか、写真や言葉をうまく使って自分の伝えたいことが
上手に伝わっている一冊だと思う。

旅をしていない、チリという国を知らない人たちが読んでも、リアルに感覚が伝わってくる。
読み終わって、本を閉じた瞬間、心はチリに飛んでいることでしょう。
そして、「チリに行ってみたい!」そう思う人も少なくないのではないでしょうか?
それくらいこの本はよくできていると思う。

山口智子という女優が書いた本としてではなく、
チリを旅した一人の著者の作品としてオススメしたい本です。

(witten by yass )

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2007年06月09日

『アヒルと鴨のコインロッカー』 井坂幸太郎



昨日、何処からか飛んで来た天使が、バタバタとど風呂グ上に舞い降りて、
一篇の詩を残してくれました。

ああ今日も
いますよいますよ いましたよ
うごいてるよ うごめいてるよ
えみ(笑み)を浮かべて
お気楽コメントしてますよ!



あいうえお作文じゃん!!
変な天使です。


さて、今日ご紹介する小説「アヒルと鴨のコインロッカー」の冒頭には、
(天使ではなく)悪魔めいた青年が登場します。
彼の名は、河崎。
大学入学のために引っ越してきた「ぼく」が、アパートの隣りの住人河崎にいきなり
「一緒に本屋を襲わないか」と強盗を持ちかけられるところから始まります。

この話と並行して、2年前のもう一つのストーリーが進んでいきます。
こちらのストーリーは、「わたし」(=琴美)とブータン人の恋人ドルジ、
元彼である河崎の3人が登場人物となって、「わたし」がたまたま目撃した
ペット殺しの犯人に狙われていくという話。

この「現在」と「2年前の」2つのストーリが、
双方に出てくる「河崎」を核にして徐々に交錯していきます。
たくさんの伏線が張られていて、最後にすべてが解き明かされることになっていて、
ミステリーとしても、とても面白い!

ところで、みなさんは、「アヒル」と「鴨」を見分けられますか?


井坂作品は、他にも何冊か読んでいるのですが、
感動させよう!とかっていう熱い感じがなく、淡々と描かれる様というか
対象となる事物との距離感が、好きです。


最近はなぜか忙しくて、なかなか平日に本を読んだりできないのですが、
時間を見つけて他の井坂さんの作品を読んでみたいと思います。

時間が有り余ってる人は、図書館にこもって片っ端から読破してみるというのも、
お金もかからないし、楽しいかもしれません。

担当:ど風呂グの良心

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2007年06月02日

『そのときは彼によろしく』 市川 拓司





先日、週末にカンボジアに行く際に、行き帰りの退屈を紛らわせようと、空港で買った文庫本。

『いま、会いにゆきます』の著者で、名前は聞いたことあったけど、読んだのは、初めてでした。

小さなアクアショップを営む主人公「ぼく」のもとに、一人の美しい女性がアルバイトにやってくるところから、ストーリーは始まります。
やがて二人の間にあった不思議な縁が、明らかになっていきます。

主人公の現在と過去が交錯しながら進行していく展開は、文章の読みやすさもあって、飽きることなく一気に読める内容で、途中からだんだんとファンタジックな内容になっていくことに抵抗を覚えない人であれば、面白く読めるだろうなと思います。


この小説、もう一回読み直したいんだけど、ガーデンビレッジ(カンボジア・シェムリアップのゲストハウス)に忘れてきてしまったので、取りに行かないと。
まだあるかなあ。

最近、軽めの映画や本を読むことが多いなあ。難しそうだったり固そうな内容のものに、食指が動きません。
頭が疲れているのかも。

今年の6月、映画化されるそうです。


書評担当:c-man

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2007年05月19日

『ファストフードが世界を食いつくす』 エリック シュローサー



今日紹介するのは、ファーストフード業界の実態を暴いて、数年前に
全米ベストセラーになった「ファストフードが世界を食いつくす」です。

コストパフォーマンスをあげるため、不法移民を労働者として雇用し、
劣悪な環境で働かせていた事実や、
ハンバーガーやポテトの材料がどこでどうやって作られてるか、
お店でどんなふうに調理されてるかなどが明らかにされています。

でも、米国の人たちって、こういう本を読んだりするし、
最近でも、1カ月間、1日3食ファーストフードを食べ続けたらどうなる?
というテーマのドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』が
ヒットしたりしてるのに、それでもファーストフード食べ続けるんだろなぁ。

だって、米国食っていったら、ハンバーガー、フライドチキン、ピザとかの
ファーストフードがまず浮かぶので、もし、これを食べるなって言われたら、
いったい彼らは何を食べればいいんだろう。
ステーキ、スパム、ポップコーン、ポテトチップス、コーラ?
やっぱり何か体に悪そう。。

ファーストフードばかり食べてると体に良くない!でも、
じゃあ他に何を食べればいいかっていったらよく分らない。
そんなジレンマを抱えているからこそ、ファーストフード批判の
本や映画がこれだけヒットするんでしょうか。

さて。マックでも行くか。

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2007年05月12日

『Adventure Life 〜愛する人と、自由な人生を〜』 高橋 歩



時々、出逢ったことに感謝したくなる本に遭遇することがある。
この本もそのうちの1冊だ。
LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉』 と同じ著者、高橋歩の本だ。

Adventure Life 〜愛する人と、自由な人生を〜

この本はいわば彼の自伝である。彼が今まで生きてきた人生を率直に描いた作品。
彼ほど情熱的で、エネルギー溢れ、愛情たっぷりの人間はそうそういない。
潔く、まっすぐで、カッコいいライフスタイルに惚れ惚れしてしまうのだ。

彼はゼロからモノを作り上げ、そしてせっかく作り上げたものを見事なまでに壊してしまう。
常にギリギリの状態を楽しみ、出会いを大切にし、そこから人生を見出し、
人間の究極の疑問である「生きるとは?」「愛とは?」という答えを見つけ出してしまう。
妥協を知らない常に前向きなエネルギー、それが彼という人間そのものを作り上げている。

“人生の荒波を数多く体験してきている前向きな人間には、到底勝てない。”
これは私の持論だ。ただ年を重ねればいいという類のものではない。
体験を通じて、何を感じ、どう行動するか。
感じる心を養うこと、そして心の叫びに忠実に動くこと。
それが人間形成のすべてであると言っても過言ではないだろう。
著者である高橋歩はそれを忠実に実行している人間の1人だ。
その姿はとても凛々しく見える。

心が弱くなることは誰にでもあることだ。
そんな時、こんな一冊の本に救われることだってある。
その言葉は疲れた心に優しく響き、潤いと安らぎを与えてくれる。
この本に出逢えたことに感謝したい。

(written by yass )

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2007年04月28日

『幻の島を求めて』 ロバート・ハリス



人は誰でも昔から夢に描いた景色があるものではないだろうか?
映画で見たワンシーンだったり、雑誌でみた写真だったり、
実際には行ったことのない土地だけど、頭の中で思い描いた自分にとってのパラダイス。

著者のロバート・ハリスにとって昔から夢見た幻の島はエーゲ海の島々。
この作品はそんな彼にとっての夢の島、エーゲ海の島々で出会った人との
運命的な出会いや幻の島を求めて旅した紀行文だ。

幻の島を求めて―終わりなき旅路 エーゲ海編

−旅をしていると、時折、心から親切な人、窮地を救ってくれる人、
すぐ意気投合して親しく接してくれる人に出会うことがある。
ぼくは彼らのことを「旅の天使」と呼んでいる。
家から遠く離れた旅人にとって、そんな人たちはまさに天使のような存在だからだ。−


こう語る著者は今回もさまざまな旅の天使に出会う。
出会った旅の天使たちに代官山で購入した天使マークのコインをあげるというエピソードも、
旅好きの私にとっては、「あっ、コレ真似してみよう」と思わせたシーンの一つだ。

私にとっての旅の魅力は、知らない土地で過ごす人たちの生活感を
直接肌で感じることができること。
そしてそんな文化も風習も違う人たちの中で自分の住んでいる国や
自分自身のポジションを再確認できること。
そして何よりもそこで出会う人々とのふれあいや、
その後の自分に大きな影響を与えるかもしれない体験だ。

やっぱり旅はいい。人を大きく成長させる。また旅に出掛けよう……。

(written by yass )

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2007年04月21日

『星の王子さま』 サン=テグジュペリ



『聖書』とマルクスの『資本論』に次ぐロングセラーといわれる、
サン=テグジュペリの『星の王子さま』。
何か最近乾燥してるなと思ったときに、読み返したくなる一冊です。

こんな素敵な本を書く人だからきっと、心穏やかな誠実な人なんだろうなあと
思ってたら、どうもそうでもなかったようです。

サン=テグジュペリがカリフォルニアやニューヨークに住んでいた頃、
彼の妻コンスエロは、浮気性の夫に心休まることがなかったそうです。

夫婦に平穏が訪れたのは、ニューヨークからロングアイランドに引っ越してから。
田舎の白い3階建ての家で夫婦は2人だけの静かな時間を取り戻し、
この時、サン=テグジュペリは、『星の王子さま』を執筆しました。

火山の多い、妻の祖国アルゼンチンの思い出をもとに火山のエピソードが書かれました。

物語の中で王子さまが大事にしたバラのモデルになったのもコンスエロです。

王子さまは、キツネに言われます。

「君は忘れちゃいけない。めんどうみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。
 まもらなきゃならないんだよ、バラの花との約束をね。」


ロングアイランドに引っ越してきてから約1年が経ったとき、
サン=テグジュペリは、彼の希望通り、兵隊に入隊します。

でもその後、サン=テグジュペリが妻コンスエロに宛てた手紙は、こんな内容でした。

「愛しい人。ここの人々は憎みあってばかりだ。ひよこちゃん、僕はもう
 人間を信じられないよ。愛しいひよこちゃん、もうだめだ。疲れたよ。
 羽の曲がってしまったひよこちゃん、僕の泉、僕の庭になっておくれ。
 なにかをいとをしみたいんだよ。そうしないと、自分が軽く、からっぽになって
 飛んでいってしまうみたいだ。僕の可愛い奥さん、ノースポートで僕は本当に
 幸せだった。今、冷静になってそのことがしみじみとよくわかるよ。
 あれはたぶん、僕の人生で最後のパラダイスだった。僕の愛しい奥さん、
 僕のために大きな焚き火をたいてくれないか。つらいことも、後悔も、悲しみもなく、
 僕が心から息をつけるように。」


土曜担当:175

※プラネタリウム版『星の王子さま』情報は、こちら

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2007年04月14日

『果てしなき日々』(An Unfinished Life) マーク・スプラッグ



若貴騒動を見て、家族って一度こじれると他人以上に複雑になるんだなぁと思っていました。
家族って、血の繋がりのある人同士だけでなく、縁あってなったひともいるし、でもやっぱり縁がなくなったけど子供で繋がる人がいたり、いろいろですよね。あるいは、血も繋がってないし、縁(いわゆる夫婦の縁)でも繋がってないけど誰よりも大事な人もいることでしょう。 この本も、主人公の女性とその娘が、死んだ夫の父親(主人公にとっては義父、娘にとっては祖父)のところに行くことになります。父親は自分の息子が死んだのは息子の嫁のせいだと思っており、許せないでいました。嫁に娘が生まれた事もしらずに暮らしていたところに憎い義理の娘が子供を連れて戻って今までの平穏な生活が一変するのですが、だんだんそんな生活にも慣れていきます。そんな心の変化が淡々と書いてあり、読んだ後なんとなく暖かくなり、私も家族と周りの人を大切にしようかな、なんていう気になりました。

土曜担当:Aya
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2007年04月07日

『医龍-Team Medical Dragon-』





普段、あまり漫画は読まないんだけど、この『医龍』は、面白いので、ほぼ全巻、発売日に本屋さんに行って買ってます。

主人公は、天才的な技術を持つ外科医・朝田龍太郎。

封建的な医局制度を改革しようと理想に燃える女医・加藤晶にスカウトされ、一度は医者をやめて田舎暮らしをしていた朝田が大病院に連れ戻されるところから、ストーリーは始まります。

病院内での様々な権力争い、複雑な人間関係など、患者のことなど一切考えない大病院の実態を描く中で、朝田が体制側に取り入ることなく、患者のために、自らの道を進んでいく姿が、かっこいい。

バチスタ手術という難手術を朝田という天才外科医を使って成功させることで自らの地位を上げ、病院改革を企む加藤と、それを阻止したいと考える権力側の人間たち、そんな動きの様子を探り自らの動きを決めようと窺う平凡な人たち、さまざまな立場の人間が、非常に深く描かれていて、リアルです。

いま13巻まで発売中。いつでもお貸しします。

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2007年03月31日

『旅の極意、人生の極意』 大前 研一



経営コンサルタントの大前研一さんのことは、『朝まで生テレビ』で見たことがあるくらいで、
特に興味はなかったんですが、ジャンク料理天国でお馴染みのわかりんとしゃべってたとき、
なんとこのおじさんが昔、JTBの添乗員をやってたということを知り、
へーそれは意外だなあと思って、早速この本を借りたのでした。

旅の極意、人生の極意

世界中を旅した大前さんお勧めの15の旅が紹介されているこの本は、
セレブっぽさが鼻につく部分もかなりあるんですが
(「牡蠣は生レモンをかけてシュルシュルッと食べるに限ると思ってる人は、
まだまだこの魅惑的な貝の可能性を知らない」とか。
知らないよそんなこと!)、
テンションの高い語り口調と、わくわくする描写に引きずり込まれて、
一気に読んでしまいました。

特に魅かれたのが、“バルト海クルーズ”!
フィンランドのヘルシンキでサウナ(サウナはフィンランド語)を楽しんだ後、
スウェーデンのストックホルムまで1泊2日かけて豪華フェリー「シリヤライン」で
クルージングするというプラン。

6月〜8月上旬に行けば、北欧北部は白夜なので、
地球上で最も美しく幻想的な風景を見れるとのこと。

行きたい!!

大前さん、この本の中で、こんなことを言っています。

「休みを取るのが大変だ」「少し贅沢かも」などと、
つまらない尻込みだけはしないでほしい。
そうやって先送りしている間に、
時間はどんどん過ぎていってしまうのだ。
ようやく余裕が出てくる頃には、
精神的にも肉体的にも人生を楽しめなくなっている、
などということは、断じて避けねばならない。

書評担当:175

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★大前研一プレミアムツアー15
posted by 175 at 09:20| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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