2009年09月04日

『意外と知らない「社名」の話』 瀬戸 環

shamei.jpg

職業柄か、すごい細かいところが気になります。

だから、例えば語源なんかも気になるもののひとつで、
「食」という漢字は、「人」と「良」が組み合わされてできているから、
食に気を使うことは、イコール人を良くすることだ、とか、
「掻く」という漢字は、「手偏」に「蚤(のみ)」と書くけど、
ほんと蚤に刺されるとムチャクチャ痒かったから納得できるなあとか、
こんなことですごい感心したりしてる姿は、まさにオタクです。

そんなオタクにおススメなのがこの一冊。

意外と知らない「社名」の話』。

「意外と知らない」ではなくて、
『ほとんどの人は興味がない「社名」の話』というのが正確だと思うけど。

例えば、「鉄」という漢字は、「金」と「失う」が組み合わされてできているから、
JR東日本のロゴマークでは、“東日本鉄道”の「鉄」の漢字が、
「金」と「矢」の組み合わせになっているとか、
大型書店の“ジュンク堂”は、創業者の父親の名前、工藤淳(くどう・じゅん)を、
ひっくり返したものだとか、
三菱財閥とは一切関係の無い三菱鉛筆は、
三菱グループよりもずっと古くからスリーダイヤのマークを使っていたが、
三菱グループだと誤解されることがあまりにも多いことから、
「uni」というブランド名を加えたとか、こんなネタがたくさん載っています。

「uni」は、小学校の時、これはナンだろうとずっと気になっていたので、
20年ぶりに謎を解くことができました。

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2009年08月28日

『CIAは何をしていた?』 ロバート・ベア



CIAで約20年にわたり、工作本部対テロ部門のケースオフィサー(スパイ)として
インド、レバノン、タジキスタン、イラクなどで活動してきた
ロバート・ベアの内部告発本、『CIAは何をしていた?』。

思いっきり米国側の目線(米国=正義)で書かれていますが、
それでも内部告発本なのでCIAに不都合なこともたくさん書かれているため、
CIAの検閲を受けた上で出版されています。
なので、あちこちが何十箇所も黒く塗りつぶされているまま本になっています。

フセイン政権下でクーデターを起こしたタラバニ(現イラク大統領)と一緒に、
著者が戦場を駆け巡った武勇伝なんかも載っていて、
読んでいるとなんかワクワクします。

世界の裏側で、こんな暗闘がずっと繰り広げられてきていて、
そして、きっと今も続いているんですね。

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2009年08月21日

『仕事のタブー300連発!』 山崎 元



ぼくが立ち上げ時から読んでいるメーリングリストに、
Japan Mail Mediaというのがあるのですが、
その執筆者のひとり、山崎 元さんの肩書きがコロコロ変わるので、
どんだけ転職しとんねんと思っていたら、
最近、彼の書いた本を見つけてそのプロフィール欄を見たところ、
なんと12回も転職していました。

その本がこれ。

仕事のタブー300連発!

冗談半分、でもけっこうマジメに各業界のタブーを紹介しています。

たとえば、鉄道会社のタブー。

・運転指導担当の上司を名前で呼んでしまう
  →「師匠」と呼ばないといけない。

・鉄道オタク
  →鉄道オタクは、仕事中鉄道にうっとりしてしまうことから、
   基本的に採用しない。しかし、そこで諦めるほど彼らもヤワじゃない。
   鉄道オタクだということをひた隠して入社する。

ゼネコンのタブー。

・安全確認がぬかっている
  →現場は一に安全、二に安全。従業員同士は、「ご安全に」が挨拶。

と、ここでは当たり障りのないタブーのみを紹介しましたが、
本では、もっととんでもないタブーがたくさん紹介されています。

対象業界も、銀行、証券、公務員、電機メーカー、商社、IT、
ベンチャー企業、マスコミ、外資系、流通・小売りまで、
多岐にわたっています。

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2009年08月14日

『世界奇食大全』 杉岡幸徳 ※グロ注意

kishoku.jpg

これまでぼくが世界各国で食べてきた奇食といえば、

・山梨で食べた熊肉ほうとう
・大連で食べたアヒルの水かき
・ボリビアで食べたアルパカステーキ
 そして、しょっちゅう噛んでたコカの葉(ボリビアでは合法)
・ペルーで食べたリャマステーキ
・バヌアツで飲んだカヴァ(木の根の粉のドラッグ)
・メキシコで食べたサボテン
・米国で食べた蛇バーベキュー、水牛バーベキュー
・オーストラリアで食べたカンガルーレアステーキ、ワニナゲット、
 そしてエミューステーキ
・オーストリアで食べたウサギステーキ
・マリ共和国で食べたホロホロ鳥の煮込み、豚肉レアステーキ、
 そしてほんの少しだけ齧ったヤギの歯茎
・韓国で食べたユムシ

けっこう食べてるなあ・・・

もちろん奇食は国によって違うので、
日本人が食べている牛タンとか馬肉なんてのは、
多くの外国人にとっては、ゲテモノ料理でしょう。

昔、サウジアラビア人の友達に、日本人は生卵を食べると言ったら、
卵を生で食べるなんて・・・と、衝撃で吐きそうになっていました。

この本を読むと、世界にはまだまだ奇食がたくさんあるなあ、
ということが分かります。

世界寄食大全

ウマのたてがみ、鶏のトサカ、サソリ、土、樹液、
ラクダのこぶ、蚊の目玉のスープなどなど、
目からウロコの料理が紹介されています。

そんな数々の料理の中で、一番衝撃的だったのが、
あの冒険家植村直己も大好きだったという、
北極圏に住むイヌイット料理“ギビヤック”。

どんな料理かは、映像でお楽しみください。
※吐かないようにご注意ください。



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2009年08月07日

『反米大陸』 伊藤千尋

hanbeitairiku.jpg

ベネズエラのチャベス大統領といえば、反米国家の代表選手。

2006年の国連総会で、講演をしたチャベス大統領は、
ブッシュのことを8回も「悪魔」と呼び、
日本でもその姿がニュースで伝えられていました。
(でも、チャベス大統領のその講演が終わった後、
 各国の国連大使から長い拍手が沸き起こっていたことは、
 日本では全く報道されていませんでした。)

そんなチェべス大統領が今年、
アメリカと中南米など34か国の首脳が集まった米州首脳会議で、
信じられないことにオバマ大統領に握手を求め、
「オバマ大統領と友達になりたい」と話していたそうですが、
その時、オバマ大統領に一冊の本をプレゼントしました。

その本が、『収奪された大地』。
でもこの本は、分厚くて読むのが大変。

なので代わりにこの薄い本を読めば、
何でチャベス大統領の国ベネズエラをはじめとする中南米の国々は、
ほとんど反米国家になってしまったのか、
そんなことがあっという間に分かります。

と、簡単に紹介しましたが、
本格的書評は、こちらをご覧ください。
これ読めば、本読まなくてもいいかも。

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2009年07月31日

『新説 東京地下要塞』 秋庭 俊



「陰謀」とか「極秘」とか「禁断」とか、そんな言葉がたくさん出てくる割には、
何だか結局よく分からなかったのがこの本。

新説 東京地下要塞

例えば、刑務所跡地に建てられた池袋のサンシャインシティで、
知られざる謎の地下4階を発見した著者が、地下4階に潜入したところ、
そこには、東京電力の極秘発電所があった。終わり。

みたいな感じで、なんか中途半端なのです。


ただ、東京についてのいろんなエピソードが紹介されていて、
どれも中途半端なんだけど、けっこうおもしろい。

例えば、大隈重信と伊藤博文が苦労に苦労を重ねた末に開通させたのが、
今のJR東海道線。新橋−横浜間を走っていたそうです。

さらに、この頃、品川駅や田町駅は海の中にあったそうで、
沖合い50メートルのところに高さ4メートルの石垣を築いて、
その上に線路が敷設されていたそうです。

とか、
紀伊国屋書店は、もともと材木問屋だった。

とか。


“東京の歴史”という題名でもよかった気がした一冊でした。

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2009年07月17日

『ヤンキー文化論序説』 五十嵐太郎

yankeestudy.jpg

最近ほとんど周りで見かけないのが、“ヤンキー”。

でも、たまに地方の田舎都市に行ったり、
地方じゃなくても、都内だって板橋区のドンキあたりに行けば、
今でも“ヤンキー”を見かけることができて、
「あ、まだいるんだ。」と感慨深くなります。

そんなヤンキーの文化を見事にまとめあげたのがこの一冊。

ヤンキー文化論序説

オタク文化については、これだけいろいろ論じられているのに、
同じくらい個性的な文化であるヤンキー文化には全然スポットライトが
当てられていないのはおかしいということで、
元ヤンでも何でもない著者と、同じく元ヤンでも何でもない各界の著名人たちが、
あれこれとヤンキーについて論じている本です。

例えば、「ヤンキーと矢沢永吉」(これは分かりやすい)とか、
「ヤンキーと祭り」(鋭い考察でおもしろい)とか、
「ヤンキーとバロック建築」とか、「ヤンキーと歌舞伎」とか。

アラサーアラフォーの酒井順子さんも1章書いていますが、
「ヤンキーと雑誌」というテーマで、「現代社会において、
昔からのヤンキー魂を受け継いでいる雑誌は、
小悪魔AGEHA』だ」と喝破しています。

koakumaageha.jpg
今、この記事を書くついでに、どんな雑誌なのかチェックしてみたら、
最新号の表紙は、「心に鎧を」でした。
これだけでもヤンキー魂を感じます。

ちなみにぼくのお勧めヤンキー映画は、『下妻物語』です。

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2009年07月10日

『神の棄てた裸体』 石井光太

kaminosuteta.jpg

絶対貧困』がスバラシイ本だったので、
石井光太さんの他の本も読んでみました。

神の棄てた裸体

あの厳格なイスラム世界の裏社会の性(社会が目を背けるような性)が
テーマということもあり、かなり危険な本なので、
ここで紹介するつもりも無かったのですが、
これまたあまりにもすごい本だったので、やっぱり紹介することにしました。

イスラム世界の裏社会の性の、リアルな実態を知るため、
著者の石井さんは、インドネシアのスラム街の売春宿で住み込みで働いたり、
中東ヨルダンのナイトクラブでバーテンになったり、
米軍占領後のアフガニスタンに行ったりします。

もちろん、こんなことしてるのは、全然すごいことではありません。
こんな危険なことは止めたほうがいいのは間違いないんだけど
(ほんとこの人、命がいくつあっても足りない・・・)、
ただ、そこまで生活の中に入り込んでいった上で紹介している、
リアルなエピソードは、ひとつひとつどれも凄まじいです。

その圧倒的に厳しい現実のパワーを目の当たりにして、
石井さんが余りの不条理に、たまに義憤に駆られて、
正義とか倫理とか善悪を振りかざす時もあるんだけど、
全く歯が立ちません。いつもコテンパにやられてしまいます。

そして自己嫌悪に陥ったり、逃げ出したりするのですが、
そんな時の石井さん自身の気持ちに、とても共感ができます。

今年一番、泣いた本です。

本を読み終わったら、石井光太さんオフィシャルサイトの、
取材写真もチェックしてみてください。

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P.S.
読売新聞産経新聞にも書評が載っています。

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2009年07月03日

『僕と株と樹海の日々』 まりお

bokukabu.jpg

これは絶対に儲かると思って株を買った途端、
株価がどんどん下がっていき、
あー大失敗だ。もうダメだと思って、売っ払ってしまった途端、
株価がどんぞん上がっていき、
踏んだり蹴ったりの気分になったり、

新聞や雑誌で推奨されてる株を買ったのに、
全然上がらなかったり、

株の教科書をしっかり読んで、儲かる方法を試してみたのに、
教科書どおりには全く行かなかったり、

そんな経験をしたことのある(またはそんな経験ばかりの)投資家に送る一冊、
僕と株と樹海の日々』。

サブタイトルは、
「株やめますか?それとも人間やめますか?」。

この本の著者である、ダメ株投資家まりおさんのダメっぷりマンガを読んで、
ゲラゲラ笑いつつも、ふと我が身を振り返って落ち込む人も多いのではないでしょうか。


ちなみに、まりおさんのブログ、
僕と投資と樹海の日々』は、
URLがdonzokoになっていますが、どん底会とは一切関係ありません。

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2009年06月26日

デジカメ撮影の知恵


小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)

小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)

  • 作者: 荻窪 圭
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 新書







私が働く会社では、半期に一度、社長賞の表彰式がある。
最も会社の売上、利益に貢献したプロジェクトのメンバーに贈られる賞で、
金一封がもらえる。

従業員の士気向上ということで、会社としても力を入れていて、全役員が集まる中、
社長から直々に、労いと感謝の言葉とともに、賞状が渡される。

そんな全社的なビッグイベントに、私は、毎回、カメラマンとして参加している。
ちなみに、表彰されたことは、一度もない。

こうした式典の写真撮影は、人事総務グループが担当なのだけど、人数が足りないために、
暇そうなスタッフがアサインされることになり、忙しくなさそうに働いている(ほんとは
忙しい)私に、白羽の矢がたった。


そんなわけで、毎回、社長賞表彰式の度に、コンパクトデジカメで、淡々と、式典の
様子や記念撮影などを行ってきた。
今のところ、人事からの評判も上々で、「名カメラマン、またよろしく!」なんて
言われる。
まあ、便利に使われてるだけという説もある。
人事評価には間違いなく影響していない。


さて、実際の撮影については、正直なところ、1時間近くの式典の間、ヒマで仕方ない。
社内HPに2、3枚アップするだけなので、社長が挨拶している写真と、表彰式に参列
している従業員たちが写った会場の写真、そして、表彰された人たちと社長との集合写真が
あれば十分。
それなのに、最初から最後まで、その会場に居続けなければならない。


ということで、今回は、退屈しのぎに、できるだけたくさん写真を撮ってやろうと決めた。

挨拶している社長や聴講している人たちの横顔を、望遠を使ってドアップで撮ったり、
人事の人がぼけーっとしている様子を隠し撮りしたり、準備中のスタッフの姿や、椅子の
上に無造作に置かれた表彰状を撮ったり、全部で100枚近く撮った。

きっと、人事総務の担当者は、私から渡された画像データを見て、今頃びっくりして
いる頃だろう。
なんでぼけーっとした俺が何枚も写ってるんだって。

次回も、私にカメラマン依頼が来るだろうか。


このように、私みたいな役割をしなければいけない人が、各社に一人ずつくらいいる
と思うので、そういう人向けに、この本を紹介したい。

今まで全く分からなかった、広角だの露出だのシャッタースピードだのホワイトバランスだの、
が、分かるようになるとともに、どうしたら見栄えのいい写真ができるか、の基本が
分かる。

すべてオートで撮っていた写真が、ホワイトバランス、露出、シャッタースピードなど
色々試してみたくなる。

そうやってると、退屈な1時間の式典もあっという間に終わる。

いいことづくめです。

会社で窓際にいるあなた、ぜひこの本を手に。


シーマン
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2009年06月12日

『絶対貧困』 石井光太

zetsuhin.jpg

ぼくより1才年下の石井光太さんが自ら、
インドやタイやカンボジアやアフリカ各国のスラムや売春窟や路上で
暮らしている貧しい人たちと一緒に生活をして、
その体験に基づいて世界の貧困問題を紹介しているこの本。

絶対貧困

不謹慎な言い方ですが、おもしろかった。
それも、すごくおもしろかったです。

だいたいこういう本は、例えば、「売春婦はかわいそう。」とか、
「ストリートチルドレンは必死で生きてがんばってる。」とか、
一方向からの目線で書かれていることが多いのですが、
石井さんは、彼らと一緒に生活しただけあって、目線が複雑です。

あまりにも過酷で悲惨すぎて、読んでて苦しくなるエピソードも、
笑っちゃいけないんだけど、想像すると滑稽で笑ってしまうエピソードも、
すごくいいです。


それからかなりレベルの高い小ネタも載っています。

例えば。

これは日本の人口ピラミッドです。
データは全て、総務省統計局のHPから引用しています。

jp2000p.jpg

なんか昔、社会の授業で習った見覚えのある図ですね。


一方、インドネシアの人口ピラミッドはどうなっているかというと。

インドネシアには、貧しい人がたくさんいます。
当然、路上生活者もたくさんいます。

そして、路上生活者は、カレンダーなんて持っていないので、
自分の年齢が分かりません。

なので、「確か25歳くらいだったかも。」とか、
「そろそろ30歳くらいかなあ。」とか、
そんな感じで何となく自分の年齢を認識しています。

つまり、人口ピラミッドを作る時、路上生活者に年齢を聞くと、
25とか30とか、切りのいい数字を答えるのです。

なのでインドネシアの人口ピラミッドは、

ind2000p.jpg

これはウケました。

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2009年05月22日

『日本を降りる若者たち』 下川裕治

nihonoriru.gif

前回は、外こもりを実際にしてた人が書いた本を紹介しましたが、
今回紹介するのは、日本社会が嫌で、日本を飛び出して、
そして海外でもがいている沈没者たちの取材を続けている著者が書いたこの本。

日本を降りる若者たち

外こもりだけでなく、ワーホリから流れてきた人たち、留学リベンジ組などの沈没者、
そして、その国が好きでその国に移り住んでほんとにがんばってる人たち、
その他いろんなタイプが紹介されています。

あとがきでこんなことを書いています。

僕は幸運だった。アジアを書くという居場所がみつかり、
いまのところ、なんとか日本で暮らすことができるからだ。
いや、それは不幸なことだったのか。
僕自身、外こもりの人々と同じ因子をもっていて、
ひとつボタンをかけ違えれば、彼らと同じようにバンコクの
下町の安いアパートにこもっていたのかもしれなかった。
そんな暮らしになびいていきそうな自分がいるのだ。


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2009年05月08日

『外こもりのススメ』 安田 誠

sotokomori.jpg

去年の8月、
タイに長期滞在していた日本人男性(33歳)が現地で殺害されました。

その男性が殺害される直前に、本を出していたということを最近知り、
そのタイトルにも興味があったので、早速読んでみました。

外こもりのススメ

20代のときに会社を辞めて、世界一周旅行に出発した安田さん。
これが初の海外旅行だったそうです。

1年半、世界各地を旅して分かったことは、
「旅というのは常にある程度の緊張を強いられるし、体力的にもきついから、
まったりしたい自分にはあまり向いていない。」ということ。

そして、世界の都市の中でも一番気に入ったタイのバンコクに、
外こもることにしたそうです。

ちなみに、「外こもり」とは、海外の都市に引きこもることです。

株やFXで生活費を稼ぎながら、昼過ぎに起きて、
ネットサーフィンしたり友達と飲んだりディスコに行ったり、
そんな生活を10年も続けていたそうです。

そんな外こもり生活をまとめたこの本では、
人はなぜ外こもるのかといった分析から、
安田さんが出会った外こもりの仲間たちのエピソードが紹介されていますが、
紙面のほとんどは、外こもりの方法実践編です。

とてもマジメにキチンと書いてある本でした。
(残念ながら、読んでも、外こもりしたい!とは思いませんでしたが。)

そして、この本を出版した1ヵ月後、安田さんは他殺体となって発見されるのです。

ちなみに、安田さんを殺害した犯人は、日本人2人だそうです。

勤勉で均質的な社会である日本がイヤで、日本を飛び出して、
タイで自由気ままに暮らしていたのに、
同じく日本がイヤで飛び出してきたであろうヤツラに殺されてしまうなんて・・・

ご冥福をお祈りします。

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2009年05月01日

『恐怖の存在』 マイクル・クライトン

sof.jpg

ジェラシックパーク』や『ER』で有名な作家、
マイケル・クライトンの小説を初めて読んでみました。

恐怖の存在

地球温暖化の影響で、海面が上昇し、生活ができなくなったとして、
南太平洋の小国ヴァヌーツ(※バヌアツという国はほんとうにあります。)が、
地球温暖化の元凶、米国を訴えるというニュースが世界を駆け巡ります。

ヴァヌーツのために最強の弁護団が組まれ、
巨額の訴訟費用は、これまでも地球環境問題に取り組んできた
世界の大富豪モートンが負担することになります。

しかし、訴訟の準備を進めていくうちに次々と現れる疑問!
地球はほんとうに温暖化してるのか?
(ノンフィクションのデータがたくさん引用されています。)

異常気象を最新のテクノロジーで引き起こしておいて、
その異常気象を地球温暖化のせいにしようともくろむエコ・テロリストたちの暗躍!

そして大富豪モートンの突然の失踪!

おもしろい!


ぜひ、映画でも観てみたい一冊でした。

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2009年04月24日

『新宿駅最後の小さなお店ベルク』 井野朋也

berg.jpg

世の中には、いろんな飲食店があります。

おいしい店。まずい店。
サービスのいい店。悪い店。

ぼくは、おいしいけどサービスの悪い店よりも、
まずいけどサービスがいい店が好きです。

おいしいけどサービスの悪い店というのは、例えば、
おいしい料理を目当てに超満員になってるお店の壁に、
「店内写真お断り」と書いた紙がでかでかと貼り付けられているのに、
その横には、お店の人が店内で芸能人と一緒に撮った写真が
飾られているような店。

どんなにおいしくても、こういうお店には、二度と行きません。

そういうお店と対照的なんじゃないかと思うのが、
ビア&カフェBERG」(ベルク)。

このお店の店長が書いた本『新宿駅最後の小さなお店ベルク』 を読んで、
そんな気がしました(まだ行ったことないのですが)。

特にホームレスのエピソードがすごい。

このエピソード自体もすごいけど、
このエピソードを本に載せてしまうのが信じられません。

とにかく近日中に実際にお店に行って、
どんな店なのか確かめてみてこようと思ってます。

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2009年04月17日

『ウミウシ』 今本 淳

imaumiushi.jpg

「十人十色」というコトワザがあります。
広辞苑を引くと、「人の住む所、思う所、なりふりなどが
一人一人みんなちがうこと。」とあります。

十人十色を視覚的に理解するのに最適なのが、『ウミウシ』。
視覚的にも、まさに十人十色です。

ウミウシってすごい。

著者のHPにもウミウシの写真がたくさん載っているので、
見てみてください。

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2009年03月20日

『ドット・コム・ラヴァーズ』 吉原真里

dotcom.jpg

インターネット上のサイトを使ってデートの相手を探す“オンライン・デーティング”。

日本でもかなり普及してきていみますが、
米国では、年齢・職業・人種・地域を超えて、ごくごく一般的なものになっています。

この本は、ハワイ大学アメリカ研究学部教授の吉原真里さんが、
ニューヨークでのサバティカル(大学教員が、授業その他の業務から離れて、
研究や執筆に専念するために与えられる期間)中にマジメに試してみた、
オンライン・デーティングでの体験をまとめた本です。

ドット・コム・ラヴァーズ

オンライン・デーティングで知り合ったステキな男性との、
けっこう赤裸々なエピソードだけでなく、
それらの男性を通じて垣間見える米国の文化についても触れていて、
なかなか興味深い一冊でした。


ちなみに、吉原さんが登録していたオンライン・デーティングがこれ。

match.com
日本語サイトもありました。

そして、吉原さんが、ゲイの友人に見せてもらったのがこれ。

Gay.com

年齢、身長や体重などの基本的なプロフィールの他に、
"How out I am"という項目があって、
つまりその人がどれだけカミングアウトしているかも分かります。

答えとしては、
「Totally(完全に)」、「To some people(一部の人に)」、
「To all but family(家族以外にはみんなに)」などがあるそうです。

確かに、ゲイの人はマイノリティーなので、
ゲイダー(ゲイかどうかを察知するレイダー)が発達していないと、
相手を探すのが大変でしょうから、こういうサイトは大切なのかもしれません。

と、話がそれましたが、吉原さんがオンライン・デーティングを試してみて、
そして結婚まで考える人とも出逢って、そしてあとがきで書いていること。

お互いに意味のある交際につながっていった相手であるほど、
出会いがオンライン・デーティングであったということは、
その後の関係にそれほど意味がなかった。
いったん付き合うようになれば、二人の感情や問題は、
それぞれ固有の形をなすし、それを深く実のある関係に
つなげていく術は、二人の真摯な努力と態度以外にはなく、
インターネットという媒体とは関係ないからだ。


ハイ。

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2009年03月13日

『さらば金融奴隷』 山口良臣

sarakin.jpg

戦後すぐ、食糧不足だった日本には、食料統制法という法律があって、
お米は全て配給制でした。

この法律を破ってこっそりと高値で売り出されているものが“闇米”で、
配給されるお米だけでは食料が足りない多くの人が、
“闇米”を買って食べていました。

そんな時代にひとりの裁判官が、「悪い法律だとしても法律は法律」ということで、
“闇米”を食べずに33歳で餓死しました。

というニュースを知っていたぼくは、この裁判官に息子がいて、
こちらは“闇金融”で身を滅ぼし、その体験談を本にしていることを最近知り、
早速買って読んでみました。

簡単に紹介すると、著者が自分の会社をつぶさないため、
トイチどころかトニとかトサンのヤミ金から借金をしまくり、
最終的には会社をつぶすという体験談です。

ちなみにトイチというのは、10日で1割の利子がつくことで、
例えば100万円借りたら、1年後には約3100万円返さないといけません。

読んだ感想としては、この著者の自分勝手でムチャクチャな話の展開に、
イライラむかむかしまくりで、こんな人に金を貸した街金システム金融のほうが
かわいそうに思えてきます。

著者の周囲のマジメなたくさんの人たちから、
著者がウソついてお金を借りて、ヤミ金への返済に充ててしまって
ゴメンナサイというエピソードがいくつか出てくるけど、
ちゃんと金、返したんだろうか。

この本の中で唯一共感できたのは、借金でクビが回らなくなっても、
生命保険でカタをつけるのはやめましょう、というとこだけです。

これはほんとその通り。

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2009年03月06日

『ドキュメント 屠場』 鎌田 慧

tojyou.jpg

先日、タクシーで品川駅のそばを通り過ぎた時、
タクシーのカーナビに、
東京都中央卸売市場食肉市場」(芝浦と場)という場所が出ていて、
「えっ、東京にも食肉市場があるんだ?!」とびっくりしたのでした。
(『いのちの食べかた』を観て、すごいインパクトがあったので。)

そこで、たまたま見つけたこんな本を読んでみました。

ドキュメント 屠場

読んでみると、食肉の歴史とか、どんな仕事なのかとか、差別問題とか、
全然知らなかったことだらけでした。

1950年代の終わり頃、今の品川駅の辺りは、まるで西部劇のようだったみたいで、
牛や馬の大群(多い時は、豚5000頭、馬400頭、牛100頭くらい)が
貨車でやってきて、ホコリがもうもうと舞い上がり、男たちが駆け回っていたそうです。

今の街並みからは、想像できないなあ。


それから、完全に個人的なことなのですが、
ぼくの友人にヒンドゥー教徒のデニッシュというインド人がいるのですが、
ヒンドゥー教徒は、牛を大切にしていて、牛肉は食べません。

しかし、デニッシュが住んでいる三ノ輪には、昔、三ノ輪屠場があって、
明治末期には、牛を年間16,000頭処理していたそうです。

デニッシュがショックを受けるかもしれないから、
この本は読まないように教えてあげないと。

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P.S.ホルモンの語源
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2009年02月15日

『ありがとう』 山本直樹

ynaoki.jpg

バカボンのパパはなぜ天才なのか?』を読んで以来、
そこで紹介されていたマンガをけっこう読んでいます。

行け!稲中卓球部』と『無能の人』は、近所の図書館で借りて読んだのですが、
さすがにこのマンガは図書館には置いていませんでした。

ありがとう

5年ぶりに単身赴任から帰ってきた父。

しかし、家は暴走族の住処となっていて、
優等生だった娘(姉)は、ドラッグ漬けにされていて、
反抗期の娘(妹)は、家を飛び出してしまい、
無口だった妻は、新興宗教にのめり込んでいきます。

なんつうストーリーだ・・・と唖然とすること何十回。

家族の崩壊と解散(再生じゃなくて。)を見事に描ききっています。

とんでもなく暗い話のはずなのに、
読後感は、なぜかすがすがしい。

マンガならではの、そんな不思議な一冊です。

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