2010年10月02日

『兄弟』 余華

 

めちゃくちゃおもしろかった!

兄弟

『西遊記』や『水滸伝』を読んでるかのような個性の強い登場人物たちがたくさん出てきて、
とんでもないドタバタ劇を繰り広げたり、かと思うとシェイクスピアの『ハムレット』のような
悲劇もあったりして、本を読んでいる最中、10分おきに泣いたり笑ったりしていました。
文体もストーリーもすごいエネルギーに満ちていて、それがまた中国っぽくていい感じ。

著者の余華も、あとがきでこんな風に書いています。
「長い間ずっと、こんな作品を書きたいと考えていました。極端な悲劇と極端な喜劇が
一緒くたになった作品を。なぜかといえば、この四十年あまり、我々の生活はまさに
極端から極端に向かうものだったからです。」

著者が住む中国でも2005年に100万部を超えるベストセラーとなり、
賞賛と批判の大論争を呼んだそうです。

ちなみに上巻の≪文革篇≫の紹介文はこんな感じ。

「母さん、安心して。
最後に一杯しかご飯がなかったら、
弟に食べさせてあげる」


隣人が隣人をおとしいれる文革の時代に、
出会ったふたつの家族。
男は、やさしい男の子をつれ、
女は、つよい男の子をつれていた。
ふたつの家族はひとつになり、
ふたりは兄弟になった。


十億人が感涙!

そして下巻の≪開放経済篇≫の紹介文はこんな感じです。

「処女膜ってのは
いかにもまぬけなもんだな」


問題児だった弟は、商機をみつけ大富豪に。
実直だった兄は、職を失い落ちぶれる。
処女膜美人コンテストに豊胸クリーム行商。
欲が欲をよぶ開放経済の荒野の果てに、
兄と弟がみたものは?


十億人が激怒!

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2010年08月22日

『犬の力』 ドン・ウィンズロウ



読み応えありました。
全部で約1,000頁の大作です。

犬の力

大量の登場人物が出てきます。

DEA(麻薬取締局)、CIA、FBI、汚職警官、高級娼婦、
ケシ畑の大物農園主、殺し屋、マフィア、南米の麻薬カルテル、
反政府ゲリラ、軍隊、枢機卿、米国政府、メキシコ政府。

これらの登場人物たちが複雑に絡み合って騙し合って殺し合う約30年を
描いた骨太な小説。メキシコ版ゴッド・ファーザー。

中南米の貧困問題、政治問題、麻薬問題の根深さが、
教科書的にならずに、リアルに分かり易く描かれているのも、
この本の価値を高めています。

ぜひ映画化して欲しい一冊でした。

それにしても今年はずいぶん小説を読んでるなあ。
(といってもまだ10冊くらいだけど。)

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2010年08月08日

『デカ盛りグルメガイド』



別に大食いでも何でもないのですが、
デカ盛りが絵柄的に好きです。
そんな理由でこの本も手にとってみました。

デカ盛りグルメガイド

この本で紹介されている数々の店の中でも、
いつか行ってみたいお店をいくつか紹介します。


東京・国立にある『深川つり舟』のかき揚げ丼(1,050円)。

tsurifune.jpg
一日一食限定です。

ikedaya.jpg
長野県にある『丼の店池田屋』のメガ天丼(2,500円)もスゴイ!

namashirasu.jpg
静岡・御殿場の『魚啓』の生しらすかき揚げ定食(1,390円)は
いつかほんとに食べに行ってみたいです。


揚げ物に飽きたら静岡・西伊豆の『かねじょう』で
新鮮なマグロ丼(2,100円)を食べましょう!


和食に飽きたらイタリアンへ!
群馬・前橋の『レストランパンプキン』でグラタンスパゲッティ大盛り(1,580円)
を食べましょう。

syukurimu.jpg
最後にデザート。
福島県の『白土屋菓子店』の超特大スーパージャンボシュークリーム(1,575円)
で締めましょう。

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2010年07月19日

『渡邊恒雄 メディアと権力』 魚住 昭



何がきっかけだったか忘れましたが、
ナベツネっていう爺さんは何でこんな権力を持ってるんだろう、
と疑問に思った時に買って、その後本棚で2年くらい眠ってた
この本を、最近何となく読んでみました。

渡邊恒雄 メディアと権力

正義感が強かった少年時代や東大で共産党の活動に打ち込んででいた
青年時代から、権謀術策が渦巻く政治の世界と社内抗争の中で勝ち上がり、
84歳の今も絶対君主として未だに君臨し続ける現在の姿までが、
丁寧に描かれています。

故鳩山一郎に気に入られたことを最初のきっかけとして、
ナベツネは、自民党の大物政治家や大物右翼との親交を深め、
政治の世界にも大きな影響力を持つようになります。
(中曽根康弘を大臣にしてあげたり、鈴木宗男を恫喝したり、
 読売新聞の力を利用して日韓国交正常化交渉を推進したりしています。)

自分に従うものは無能でも取り立て、自分に歯向かうものは、
どれだけ有能でも、どれだけ過去に会社やナベツネに貢献していても、
徹底的に排除し、抹殺します。

この抹殺された人々の人生の悲しさ(失望の中で
早死にしていく人も多数)といったらありません。
世の中不公平にできてるなあというのがよく分かります。

それにしても、今でもニュースで、絶対権力を持つ老いた経営者が
君臨する会社の惨状
がたまに伝えられますが、
いつまでも権力にしがみついてる老人にロクなヤツはいないのかも
しれません。

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2010年07月10日

『血のケープタウン』 ロジャー・スミス



ヨハネスブルグ生まれの作家ロジャー・スミスのデビュー作となった
この小説は、世界各国で絶賛され、映画化も決まったそうです。

血のケープタウン』(原題:Mixed Blood)

舞台は、南アフリカ共和国のケープタウン。
美しい山の斜面にある高級住宅地に米国から逃亡してきた指名手配犯、
ジャックとその家族が引っ越してきます。

もう一度マジメに人生をやり直そうと心に誓っていたジャックですが、
偶然ジャックの家に押し入ってきたギャングを殺してしまったことから、
狂信的キリスト教徒の極悪警官に目をつけられ、そこから人生が再び狂っていきます。

南アフリカ共和国で生まれて育った著者ならでの、日常生活のリアリティ
(貧困の中で暮らしている人たちの命の軽さとか貧富の差とか。)と、
ストーリーの面白さに引き込まれてあっという間に読んでしまいました。

それにしてもケープタウンといえば、
南アフリカ共和国の中でも安全で美しい街だという印象がありましたが
(この本の著者も同じ印象を持っていて、ケープタウンに引っ越したそうです。)、
実際には、ケープタウンの住民の3分の2は貧民居住地区に住んでいて、
そこでは世界一の件数といわれている殺人、児童虐待等が発生しているそうです。

南アフリカ共和国は、いつか行ってみたい国の一つで、
行くならヨハネスブルグじゃなくてケープタウンに行こうと思ってたけど、
こういう街の高級ホテルに滞在して、南アを旅した!なんて言えないなあ。

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2010年05月09日

『火車』 宮部みゆき

kasha.jpg

多重債務者問題や消費者金融問題に古くから取り組んできた弁護士、
宇都宮健児さんが、著書『弁護士冥利』で紹介していた本と映画を、
最近、立て続けに見ました。テーマはどちらも自己破産。

本は、この小説です。

火車

これが初めて読んだ宮部みゆきさんの本となりました。

“山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作”だけあって、
文庫で590頁ありましたが、あっという間に読んでしまいました。

実に恐ろしい小説で、ホラーではないんだけれども、
読んでる間中ずっと背筋が寒かったし、何度もゾッとしました。

数年前に『20世紀少年』全巻を読んだ時も、何度かゾッとしましたが、
それ以来久々に、ゾッとした回数が多い作品でした。

借金(クレジットカード払いや住宅ローンも。)は、
仕組みをよく理解したうえで注意して活用しないとホント危険ですね。
(ただこの小説では、注意していても、自動車事故のように
 突然巻き込まれることもあるということが書いてあるのですが。)

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P.S.ちなみに
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2010年03月26日

『日本「半導体」敗戦』湯之上 隆

semicondecline.jpg

半導体関係の会社で働いている人、
それから古い体質のメーカーで働いている人にもおススメの一冊です。

日本「半導体」敗戦

各半導体メーカーがこの本を全ての社員に読ませて、
日本の半導体メーカーの何が問題なのかを認識させて、
その問題解決にみんなで真剣に取り組み始めたら、
ここ10数年、右肩下がりを続けている日本の半導体業界にも
光が射してくるかもしれません(そうなって欲しいです)。

かつて世界の半導体市場を席巻したNECや日立の半導体事業の一部
(DRAM事業)を切り出して作ったエルピーダという会社があるのですが、
この会社ができた当時は、たすき掛け人事や文化の違いや技術の違いが原因で、
会社がどれだけ酷い状況になったか(当時の社員にとって「地獄」だったそうです)
を読むと、読んでるだけで胃が痛くなります。

しかし、強力なリーダーシップを持つ経営者が外部から招聘され
社長になったことで、このダメ会社は一気に変化していき、
業績も急回復します(この辺のエピソードは熟読してしまいました)。

でもこの会社でさえも(そしてその他の日本の半導体メーカーは当然)、
まだまだ問題をたくさん抱えていると、著者は指摘します。

そしてその指摘がことごとく、
「なるほど。」と納得させられてしまうものなのです。

もっと早く、この本が世の中に出ていたらよかったのになあ。

ちなみに、別人ですが同じく元・日立社員が書いたこの本も、
読み応えがありました(元・日立社員は本をよく書きますね)。
こちらは、半導体業界全体の動向について書かれています。


岐路に立つ半導体産業―激変する海外メーカの戦略と日本メーカの取るべき選択 (B&Tブックス)

『岐路に立つ半導体産業』

  • 作者: 佐野 昌
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本




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2010年03月22日

『人を殺すとはどういうことか』 美達 大和

hitowokorosu.jpg

罪が重く懲役期間が長期であり、かつ犯罪傾向が進んでいる者が収容される
LB級刑務所は、全国で5ヶ所しかありません。

そのひとつに収容されている、2件の殺人を犯した男が獄中で綴った
手記を纏めた1冊です(もちろんノンフィクションです)。

人を殺すとはどういうことか

著者の美達(仮名)は、極度に高いIQの持ち主であり、
裁判時の性格鑑定でも、ベテラン鑑定人からこんな評価を受けています。
「当職は30年の職歴の中でこのような奇跡的な知能レベルに遭遇するのは
初めてであり、他の症例を調査しても前例がないことである。」

殺人を犯す前、美達は社会で次々と成功を収め、莫大な金を稼ぎます。
その天才的な頭脳に太刀打ちできる者はなく、美達は常に論理的に正しいため、
全能感を持つようになります。この全能感と、美達の極端に真っ直ぐな性格が、
その後の殺人事件を引き起こすことになります。

そして刑務所で10数年を過ごした美達が辿り着いた(まだ途上だけど。)
罪との向き合い方に、ぼくは共感できました。
(特に、生きている加害者よりも、死んだ被害者のことを優先して
考えるのが当然という考え方はその通りだと思います。
法律をちょっとかじったような人には、この当然の考え方を分かって
いない人も多いのです。)

また、同じ刑務所内にいる殺人犯(悪魔も取引を拒むような魂を持つ者や
本物の侠(おとこ)を感じさせるヤクザ(※存在自体が反社会的ですが。)
など)へのインタビューや、一般の社会がこれらの犯罪者たちと
どう付き合っていくべきかについての美達の考え方を読むと、
いろいろ考えさせられます。

そもそもこんな殺人者が書いた本を読むこと自体が不謹慎という考え方も
あると思いますが、個人的にはこの本を読んで良かったと思います。

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2010年02月26日

『巡礼』 橋本治

jyunrei.jpg

結構、本は読むほうだと思いますが、小説は滅多に読みません。
年に1冊か2冊くらい。

今年のその1冊か2冊になったのが、橋本治さんが書いたこの小説。

巡礼

テーマは、“ゴミ屋敷”です。

というのも、この本の存在を知る前に、NHKで“ゴミ屋敷”の特番をやっていて、
それをたまたま見ていたのですが、なぜ“ゴミ屋敷”ができてしまうのか、
そこが全然分りませんでした。

孤独だとか無気力だとか、
人間がそういう状態になることがあるのは分るのですが、
そんな状態でなんでゴミを集めてきちゃうのか、どうしても謎でした。
(別に謎のままにして放っておけばいいだけの話なんだけど。)

そんな時、なんと“ゴミ屋敷”をテーマにした小説があることを
新聞の書評かなんかで知って、早速読んでみたのです。

「なぜ“ゴミ屋敷”はできるのか?」
この難問に対し、ぼくは、「耐え難い孤独な状態が続いているので、
誰かに構って欲しいと思っているんだけど、そういう感情を自分で認めず、
ずっと抑圧していると、その感情が無意識のうちに歪んだ形で出てきて、
それがゴミを集めてきて溜め込むという行動になるのではないか。」
という仮定を立てて、この本を読み進めていったのですが、
どうもそうでもないなと。

ではいったいなぜなのか?

その答えはやっぱり、ぼくにはよく分かりません。

でもこの本を読み終えたとき、この小説の主人公の家が
“ゴミ屋敷”になってしまったのは何となく分かるなあ、
と、何となく思ってスッキリしたのでした。

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2010年02月19日

『ダメだ!この会社』 倉田 真由美/山崎 元

dameda.jpg

現在、自分自身が働いている会社と比べながら、
これ当てはまるなあとか、ここまで酷くはないなとか
いろいろ比較しながら読んでいたら、
あっという間に読み終えてしまったこの一冊。

ダメだ!この会社

だめんず・うぉ〜か〜』で有名な漫画家倉田真由美さんと、
転職回数12回の経済評論家山崎元さんが、
世の中のダメ会社を辛口コメントで滅多切りにしていきます。

この本を読んで、ぼくは絶対外資系企業は向かないことが分かりました。
そしてベンチャー企業にも間違いなく向かないことが分かりました。
もちろん金融機関なんか全く向いていません。

左隣に上司のハンコが押されるのだから、
一番下っ端の自分のハンコは、ちょっと左に傾けて押すこと!
(そうすると左側の上司のハンコにお辞儀してるように見えるから。)
なんてことを教育されることに耐えられる自信がありません。

そして「こんな国内大手企業はダメ!」の章を読むと…
いったいぼくはどんな会社なら合うんだろうと思ってしまいますが、
山崎さんのあとがきを読んで不安が和らぎました。

ハッキリ言って、世の中の会社のほとんどはダメ会社なのだ。

読者は、それぞれの会社がどのようにダメなのかを知って、
自分にピッタリのダメ会社に就職して欲しい。
人間と同じで、会社も、どこがダメなのかをよく知って付き合うと
うまく付き合えることがある(無理なことも、もちろんあるが)。

そして、ダメさを「味わえる」境地に達することができれば、
ビジネスパーソンとして達人の域だ。

「ダメ会社を愛せ!」


納得。

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2010年02月12日

『ヘッテルとフエーテル』 マネー・ヘッタ・チャン

hetta.jpg

日本タイトルだけ大賞2009で見事、大賞に輝いたこの一冊。

ヘッテルとフエーテル

著者のマネー・ヘッタ・チャンがつむぎだす、
“本当に残酷なマネー版グリム童話”です。

カツマーを目指したOLヘッテルの悲しい末路。
お金の知識がなかったが故に銀行に言われるがまま家を買い、
退職金どころか全財産をむしり取られてしまった老夫婦。
アフリカの貧困を救う振りしてホワイトバットでガメツク儲けるNPO。

そして、、、

今日もだれかがヘッテルとフエーテル、因果の歴史がまた1ページ…

おススメの一冊です(30分で読めます)。

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2010年02月05日

『死なない限り問題はない』 早田英志

shinanai.jpg

エメラルド・カウボーイこと、早田英志さんとは不思議な縁を感じます。

最初に早田さんに会ったのは、六本木のサルサ・バー。
もう5年も前のことです。
コロンビアで大成功したエメラルド王が来日するというニュースを知り、
どんな人なのか見に行きました。

その翌日、早田さんが作った映画を劇場に観に行ったら、
たまたま早田さんが舞台挨拶に来ていて、舞台挨拶後に偶然、
劇場の外で早田さんと鉢合わせし、握手してもらったのです。

それから3年後、たまたまサイクリングがてら中野ブロードウェイに行って、
あちこちお店をうろうろしていたら、なんと中野ブロードウェイに入っている本屋で
早田さんが新刊本のサイン会をしていて、そんなに混んでもなかったので、
また握手をしてもらって一緒に写真も撮ってもらったのでした。

その時の新刊本がこれ。

死なない限り問題はない

最近読み直したのですが、やっぱりおもしろかったので、
当時の思い出とあわせて紹介しました。

ちなみに、ぼくが持っているこの本には、
早田さんのこんな直筆メッセージが書かれています。

“175君
 人生、死なない限り問題有りません。
 愛と勇気を貫いてください。
 エメラルド・キングカウボーイ 早田英志”


かっこいい!

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2009年12月25日

『世界でもっとも阿呆な旅』 安居 良基

ahotabi.jpg

今からもう5年も昔のことですが、
バヌアツという島国を旅行した時、目的地であるタンナ島に行く途中、
エロマンガ島という島を経由しました。

なんつう名前だと驚いて、帰国後、エロマンガ島のことを調べていたら、
既にこの地を訪れて、自分のHPで紹介している日本人がいることを知り、
日本人はほんとどこでも行ってるなあとか思っていた記憶があるのですが、
そのHPを作っていた人が、珍地名の本を出しました。

世界でもっとも阿呆な旅』 安居 良基

著者の安居さんは、1973年生まれ。東芝勤務の半導体技術者で、
長期休暇は全て珍地名旅行に使っているというその経歴を読むと、
一歩間違えれば(?)同じ道を歩いていた可能性の高いぼくとしては、
背筋が寒くなります。

海外珍地名としては、
オランダの“スケベニンゲン”、ニュージーランドの“ぷに”、
アルゼンチンの“マルデアホ”などが。
国内珍地名としては、
福島県の“鼻毛”、岐阜県の“尻毛”、三重県の“股毛”、
滋賀県の“浮気”に佐賀県の“快楽”などが紹介されています。

「へー」と唸ってしまう数々の珍地名が紹介されている中、
一番ウケタのは大阪府の“放出”!
これはなんかすごい。

ちなみに「はなてん」と読むそうです。

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2009年12月19日

『差別と日本人』 野中広務/辛淑玉

sabetsuto.jpg
差別と日本人

その出生を理由とする不当な差別をバネにして活躍してきた2人、
野中広務さんと辛淑玉さんの対談本です。

生まれた場所や家柄や肌の色といった、本人が選びようの無いものを根拠に
差別をするなんて、人間として下品で馬鹿なことだと思うのですが、
こういう差別意識は、世の中にしっかりと強力に根付いるため、
これと戦うのはどれだけ大変なことかということが、
2人の言葉からリアルに伝わってきます。
(特に最終章の最後の部分は、涙なくして読めません。)

そんな差別主義者の象徴、麻生太郎のエピソードもいくつか載っているのですが、
ひとつウケタのが、彼が初めて選挙に出たとき、福岡の駅前で、
「下々の皆さん!」と演説し、ブーイングを受けて落選したというもの。
こんなのを総理大臣に選んだんだから、そりゃ自民党も潰れるわ。。

ちなみにうちには、国会議事堂のお土産コーナーで買った
麻生太郎タオル(麻生の似顔絵が描いてある)が1枚あり、
トイレ専用タオルとして活躍しています。

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2009年12月04日

『UMEZZ HOUSE』 蜷川 実花



前から見に行きたいと思っていたこの家ですが、
なんと写真集が出ました。

UMEZZ HOUSE

天才漫画家楳図かずおさんの家、
まことちゃんハウスを隅々まで収録しています。

門がいきなり“ぐわし”をしていたり、
玄関が蛇の顔になっていて、玄関の外まで舌がちろちろ出ていたり、
屋根裏部屋に恐ろしい赤ん坊がいたり、
クローゼットの中には紅白のストライプのシャツばっかりが
吊る下がっていたり、すごい想像力です。

と書いても全然イメージが沸かないと思うので、
この写真集を見てみてください。

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2009年11月27日

『歌舞伎町・ヤバさの真相』 溝口 敦

kabukityou.jpg

別に歌舞伎町ファンでも何でもないのですが、
何となく手にとって読んでみたこの一冊。

歌舞伎町・ヤバさの真相

歌舞伎町の歴史は結構興味深くて、
明治時代には歌舞伎町の辺りは鬱蒼とした森林で、鴨猟が楽しめたとか、
今のコマ劇場の辺りには大きな沼があったとか、
職安通りの北側からJR新大久保駅の辺りには、ツツジ畑が広がり、
3メートル以上もあるツツジが数千万本も咲き乱れていたとか、
100年ちょっと前には、今の歌舞伎町からは想像もできないような
ところだったようです。

戦後、焼け野原となった今の歌舞伎町の辺りを、
“芸術・娯楽の街”として復興させる計画が立ち上がり、
歌舞伎座の誘致を目玉にした町作りが始まったのですが、
昭和33年に売春防止法が施行され、新宿二丁目にあった赤線が
廃止されたことで、赤線の経営者や女性が歌舞伎町に流れ込み、
歌舞伎町は、“風俗の街”になります。

風俗の街は、日本のヤクザや中国人マフィアなどを惹きつけ、
強盗、殺人、ぼったくりなどが横行し、とうとう2002年に
日本のヤクザvs中国人マフィアの抗争が勃発し、
歌舞伎町の緊張感はピークに達します。

この抗争は警視庁にも衝撃を与え、2003年に機動隊を中心に
1000人もの警察官を動員して歌舞伎町を包囲した上、
不法滞在外国人の一斉摘発に踏み切り、歌舞伎町浄化作戦の
火蓋が切られたのです。

こんなすごい大捕り物劇がつい最近、歌舞伎町で行われていたなんて、
全然記憶にないんですけど…

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P.S.
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2009年11月13日

『トイレの話をしよう』 ローズ・ジョージ



気持ちのよい秋晴れの日に丸一日この本を読んでいるのは
なかなかきついものがありましたが、トイレマーク研究家として
活動しているぼくとしては、絶対に読まなければいけない一冊でした。

トイレの話をしよう

各国トイレ事情(日本のウォシュレット。中国のニーハオトイレ。)の紹介や、
便器の話、屎尿のリサイクルの話や下水道の話、公衆トイレの話、
そして世界に28億人もいるトイレのない暮らしをしている人たちの話が
約400ページにわたってマジメに繰り広げられています。

トイレがどれだけ重要か、その一方で清潔なトイレを普及させることが
どれだけ難しいかがよくよく分かりました。
WTO (World Toilet Organisation)に益々活躍してもらわないと。

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ちなみにこの本、英『エコノミスト』誌の2008年
ベストブック選定図書にも選ばれています。

それにしても海外旅行をするといつも思いますが、
日本のトイレはほんとに清潔だし安全だし水も流れるし、
ありがたいことです。

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2009年10月02日

『徹底抗戦』 堀江 貴文

horiemon.JPG

拝金主義者、詐欺師、生意気、などなど、
世間では酷いイメージのホリエモン

でも事実も何も知らずに世間のイメージだけに乗っかって、
ホリエモンを嫌うのはフェアじゃないので、
ライブドア事件について彼自身が書いた本を読んでみました。

徹底抗戦

そしてこの本を読んだ結果、、、やっぱり嫌いなままでした。

例え当時の証取法違反となったライブドア事件でホリエモンが無実であって、
ホリエモンを陥れるための国策捜査で犯罪者に仕立て上げられてしまったんだとしても、
この本の中で、反省の弁はひと言もなく、全部周囲の責任にしてるのは、
どうかと思います。徹底抗戦するのはいいんだけど。

ただ、マネックス証券はほんとひどいなあれは
この本読むまで、そんなことしてたことを全然知りませんでしたが。
松本大さんの本は何冊か読んでおもしろいなあと思ってたので、
残念でした。

あと北尾吉孝さんなんかも、
恥ずかしいエピソードをバラされています。

現在、一審、二審と有罪となって、最高裁判所に上告中のホリエモン、
このまま実刑判決が出て、何百億円もの損害賠償が確定してしまうのでしょうか。

それにしても、ホリエモンがまさかソニーを買収しようとしてたとは、
びっくりしたなあ。

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2009年09月18日

『とらえどころのない中国人のとらえかた』 宮岸 雄介



中国で日本語の先生をしていた著者が、2005年頃に北京郊外の街に
住んでいたときの、いろんな軽いエピソードが書かれています。
中国に行ったことのある人は、同じ経験をしたことはなくても、
「あーなんか分かる。」と笑いながら読めると思います。

例えば、ATMで降ろしたお札を使おうとして、ふとお札を見てみると、
毛沢東の顔にでっかい穴が空いていて使えなかったとか、
自宅で水道管が壊れても、水道屋さんは修理だけしかしてくれないので、
水道管とかネジとか全部自分で事前に用意しないといけないとか。

中国、また行きたいな。

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2009年09月11日

『反貧困』 湯浅 誠

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去年、派遣切り問題が毎日のように騒がれていた頃、
派遣切り問題をテーマにした討論番組をテレビで見ました。

人材派遣会社の社長とか大企業の社長とか厚労省の副大臣とか、
いろんなタイプの人が出演していたのですが、
その中で一番印象に残ったのが、
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長の湯浅誠さん。

同じ番組に出てたどっかの熱血バカ社長とは対照的で、
熱血バカ社長が、「派遣切りされたって、みんなだいじょぶだよ!」とか、
「暗くならずに明るくがんばってたらいいことあるよ!」とか、
まったく単細胞としか思えない発言を本気でしているのを横目に、
静かに淡々と筋の通った意見を言っていました。

去年末には、その番組で一緒だった副大臣の協力も得て、
年越し派遣村を運営したりしていて、意外と行動力もあるんだな、
と驚いたりしたのでした。

そんな湯浅さんの本を読んでみました。

反貧困―「すべり台社会」からの脱出

貧困問題の構造とか、貧困撲滅への取り組みについて冷静に書いてあるのですが、
一番驚いたのは、
北九州市で2005年から3年連続で餓死者が出ているとか、
2008年には、浜松市役所前の路上に救急車で運ばれてきた
行き倒れの野宿女性(70歳)が「ご飯が食べたい。」と言ったのに対し、
福祉事務所職員が女性の上に非常用乾燥米を置いただけで放置したため、
1時間後に死亡したとか、こんなことが日本でも起きていることでした。

貧困なんてどこか別の国の話だと思ってた…

書評担当:175

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posted by 175 at 14:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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