2012年10月06日

『オリンパスの闇と闘い続けて』 浜田正晴

 

読んでる間じゅう、こんなことが現実に起きているなんて(それも一部上場企業で。)、
信じられない気持ちに何度もなりました。

オリンパスで上司の不正を会社のヘルプラインに内部通報したら、会社ぐるみで陰湿な
イジメを受けた(今も受けている。)現役社員、浜田正晴さんが自ら書いたこの一冊。

オリンパスの闇と闘い続けて

トップ営業マンだった浜田さんは、上司の不正を会社のヘルプラインに内部通報したことで、
役職を解かれ、閑職に追いやられ、同僚との接触禁止を言い渡され、長期病欠者よりも低い
人事評価をつけ続けられることになります。
そして、その不当な扱いを相談した上位上司にも、担当役員にも、人事部にも、さらには
労働組合にまで裏切られ、社長にまで直談判するのですが、この社長がよりによって、
現在刑事被告人のあの菊川(※)だったりと、信じられないくらいの運の悪さが重なり、
とうとう会社に対して訴訟を提起することになります。
(そんな中で、浜田さんの家族の支えは感動的です。家族だけは裏切らないでいてくれて
ほんとよかった。)

そして、一審敗訴、二審で逆転勝訴となるまでの、闘いの記録をまとめた一冊です。

※菊川は、オリンパスの不正を追求したウッドフォード前社長を解任したオリンパスの支配者。
 (社長でもクビになるんだから、浜田さんみたいな普通の社員が歯が立つわけがない。)
 しかしその後、FBIなどの海外の捜査機関がオリンパスの不正を調べ始めたため、
 観念したオリンパスが不正を認めて、菊川は退任。2012年2月に逮捕。
 この解任劇については、これまたウッドフォード前社長自ら書いた『解任』に詳しいです。
 他にも、オリンパスの不正をすっぱ抜いたジャーナリストの『サムライと愚か者』、
 そして、日本の大手マスコミが、CMスポンサーのオリンパスに気を使って報道を控えていた時に、
 堂々とオリンパスの不正追求の狼煙を上げた雑誌「FACTA」の編集メンバーが書いた一冊、
 『オリンパス症候群』もおもしろい。

それにしても、大人の社会でこんな陰湿で薄汚いイジメがあるんだから、
これでは子供にイジメはやめなさいといっても説得力ないなあ。

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2012年03月10日

『エロティック・ジャポン』 アニエス・ジアール

 

日経新聞で紹介されていて気になっていたこの本。

エロティック・ジャポン

フランス人女性ジャーナリストが10年の歳月をかけて書き上げた大作です。

日本人でも知らない日本のエロ文化やサブカルチャーの数々が紹介されていて、
「まったく日本人はよくこんなことを考えるなあ」と、感心することしきり。

さらに、単なる紹介に留まらず、そこから日本人の性格や歴史や文化にも斬り込んで
いっているところがこの本のスバラシさです。
(ただ、けっこう間違い・勘違いも多いのですが、それもまたご愛嬌。)

例えば、『日本では女性のパンティーを覗き見ることに男たちが熱をあげているが、
それは、アニメのドラゴンボールにおける伝説の武闘家“亀仙人”が、
パンティーを見ることでパワーアップすることからも明らかである。
この感覚は、日本だけのものであり外国人には共感できないので、
ドラゴンボール翻訳版では、パンティーではなくお金に書き換えられている。』
とか、こんな興味深い洞察が繰り広げられています。

ちなみに、日本には全童連という組織があって、童貞くんたちに希望と経験を
与えているというネタも紹介されていたのですが、
その章の中に、前から疑問だったチェリーボーイの語源が書かれていました。

ウブだからシモネタですぐ顔が“さくらんぼのように”真っ赤っ赤になるので、
チェリーボーイというそうです。

この本から仕入れた知識をもとに、日本にはこんなヘンな文化があるんだよと
外国人の友だちに教えてあげたら、喜ばれること間違いなしです。

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2012年01月30日

『東京スカイツリーと東京タワー』 細野 透

 

世間一般並みに、今年の開業を楽しみにしている“東京スカイツリー”ですが、
別にスカイツリー関係の本を読むまでのファンではありませんでした。

が、この本の切り口には興味を持たざるをえません。副題がすごい!

東京スカイツリーと東京タワー 〜鬼門の塔と裏鬼門の塔〜

「浅草寺・寛永寺・神田明神が守っている、今は皇居となっている江戸城の鬼門(北東)の
方角に新しく建った東京スカイツリーはどのような役割を果たしているのか?」とか、
「増上寺が守っている江戸城の裏鬼門(南西)方角にそびえ立つ東京タワーの意味は?」とか、
こういう系の話好きには無視できない一冊です。

しかし残念ながら、東京スカイツリーを鬼門の塔、東京タワーを裏鬼門の塔と位置づける試みは、
消化不良というか、もう少しうまくこじつけできなかったのかなあという感じでしたが、
それでもなお、「江戸はなんで江戸というのか?」とか、
「上野の西郷さんの像は、なぜ上野に建っていて、そしてどこを見つめているのか?」とか、
「今も丸の内にひっそりと佇む平将門の首塚の祟りとは?」とか、
気になるネタが盛り沢山なので、一読の価値ありです。

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2011年09月19日

『日本人の9割に英語はいらない』 成毛眞

 

海外駐在したとか、英語ができるとかいうことだけで“スゴイ人”という
扱いをされている人を見るたびに、「英語できるだけで偉そうに。」と、
覚めた目で見ていたのですが、英語ができない私がそういうことを言っても、
「英語できない癖に何言ってんだこいつ。」と思われて終わりになるので、
そんな発言はできずにモヤモヤしていたのですが、

マイクロソフト元社長の成毛眞さん(もちろん英語はネイティブレベル)の
この新刊本を読んで、心底スッキリしました。

日本人の9割に英語はいらない

帯に書かれたひと言は、
「英語ができても、バカはバカ」

目次の一部を挙げるとこんな感じです。

第1章 本当に英語は必要なのか
 ・頭の悪い人ほど英語を勉強する
 ・創造力のない人ほど英語を勉強する
 ・本当に英語が必要なのは1割の人
 ・早期英語学習は無意味である
 ・自信がないなら通訳を雇えばいい
第2章 英語を社内公用語にしてはいけない
 ・「チョドメ企業」の愚かな選択
第3章 本当の「学問」をしよう
第4章 日本の英語教育は日本人をダメにする
 ・帰国子女は不幸である
第5章 英会話を習うより、本を読め!
第6章 それでも英語を勉強したい人へ〜成毛流英語学習法

この本を何度も読み返しながら、海外旅行をもっと楽しめるようになるために、
そして、海外の友人ともっと話せるようになるために、英語の勉強を続けよう
と思いました。

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2011年05月21日

『ユートピアの崩壊 ナウル共和国』 リュック・フォリエ

 

海外旅行で、貧しい田舎町に行き、素朴な人々に会うと、
こういう人たちがまだ世界にはいるんだなあと心が温かくなるのですが、
一方で、こういう人たちが急に金持ちになったりしたら、誘惑への免疫が無い分、
人間性がガラリと変わってしまうんだろうなあと思ったりしていました。

そしてこの本を読んで、その思いは確信に変わりました。

ユートピアの崩壊 ナウル共和国〜世界一裕福な島国が最貧国に転落するまで

オーストラリアから約4千キロ離れた、太平洋に浮かぶ島国ナウル
人口わずか1万人(2006年時点)の小さな小さな国です。

海で魚を釣ったりしながら、素朴に静かに暮らしていた国民の暮らしは、
この島で、貴重な天然資源であるリン鉱石が見つかったことから、激変します。

リン鉱石の発掘は、中国や周囲の島国から来た出稼ぎに任せ、
ナウル国民はそのほとんどが公務員となり、リン鉱石の発掘ビジネスで入ってくる
有り余る税金を使って世界中を旅し、遊びまくります。

島を30分で一週する道を何度もグルグル回るため、高級車を何台も買い漁り、
食料は全て輸入品となり、肥満率がどんどん高くなっていきます。

この頃、ナウル国民の1人当たりGDPは、
中東の産油国と並び、世界トップクラスだったそうです。

ナウル政府も、リン鉱石マネーを使って海外の高級リゾートホテルを買い漁り、
採算が全く取れない空港を作って路線を次々と増やし、湯水のように金を使っていきます。

そして数十年後、リン鉱石が枯渇します。

バブルははじけ、ナウルはどん底に突き落とされます。
リゾートホテルの改築は途中で止まり、飛行機は差し押さえられ、
国の中央銀行であるナウル銀行は潰れます。

借金だけが雪だるま式に増えていく中で、ナウルは生き延びていくため、
違法行為に手を染め、タックスヘブンとなってマネーロンダリングビジネスを始めます。
(その後、米国に怒られ、ナウルは非合法なビジネスから足を洗います。)

まるで誰かの人生を見てるかのような栄光と転落の物語でした。

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2011年04月23日

『原発と地震』 新潟日報社特別取材班

 

今から10年以上前に、青森県・六ケ所村の原子力関係施設を見学したことがありましたが、
特に強い興味を持つこともなく、その後、日本各地で原発事故が発生した時も、
「怖いなあ。でもまあ大丈夫だろう。」くらいの低い意識だったのですが、
さすがに今回は、原子力発電の是非について考え始めました。

まず読んでみたのがこの本。

原発と地震〜柏崎刈羽「震度7」の警告

2007年7月の中越沖地震によって、設計時の想定を大幅に上回る激しい揺れが発生し、
東京電力柏崎刈羽原発は緊急停止します。3号機建屋近くでは想定外の火災が発生。
6号機建屋では、想定外の場所で、放射性物質で汚染された水たまりが見つかります。
想定外だらけで大混乱の現場に、当時の首相・安部がノコノコ視察にやってきます。
その後、放射性物質を含む水が日本海に流出していることが判明。
後の風評被害に繋がります。
(こんなことが起きていた記憶が全然無いのが不思議…。)

この流れ、まるで今回の福島原発事故のことを書いているかのようです。

地震から3ヵ月後、東電の当時の社長・勝俣(現・会長)は、新潟県に復興支援金として、
30億円を寄付します。しかし、同日、東電は、柏崎刈羽原発沖の海底再評価により、
活断層の疑いが強い断層を見つけたことを公表します。ちなみに、東電と国は、
この情報を2003年には把握していたのですが、そんなに強い地震は起きないはず
という予測により、地元に対してすら、事実をずっと公表してきていませんでした。

分厚い障壁に守られた原子炉のように閉ざされた「ムラ」。
そんなイメージもある業界の中にこもる電力会社やメーカー、そして保安院など国の機関。

(中略)

東大大学院教授の斑目春樹は指摘する。
「原子力ムラの人間が変われば問題は解決するのに、ムラの人間は世間が変われば
解決すると思っている。大間違いだ。」

斑目が訴えるこうした姿勢への転換がない限り、中越沖地震の教訓が生かされたことには
ならない。

そして、教訓は生かされず、今回の福島原発事故でも、東電幹部は他人事みたいな態度で
心のない謝罪を繰り返しているだけです。「我々も被害者なのに何で減給なんだ。」とか
「そのうちみんなまた忘れるよ。」とか思ってるんでしょう。

中越沖地震で緊急停止した柏崎刈羽原発も、去年から今年にかけて、1機、また1機と、
再稼動を始めています。

こんな状況の中、原発は本当に必要なのか?という議論をあちこちで耳にします。

ドイツは、福島原発事故後すぐに国内の原発全廃を早期に実現する方針を打ち出しました。
(ただし、ドイツが国内の原発を停止した場合、隣国フランスからさらに多くの電気を買う
 ことになりますが、フランスの電気はほとんど(電力需要の8割)原子力発電のようです。)

個人的には、もちろん、事故ったときの影響があまりにも大きいので、
無いですむなら原発を無くしたいところです。

原発が必要だという人には、「ならあんたの家から10キロ圏内に建ててもいいですね?」、
と聞いてやれば、多くの人は「ならいらない」となるはずです。

しかし、現実には、原発を止めた場合の代替エネルギーにろくなものがないこと。
(石油・石炭は環境への負荷が高く、風力・太陽光はコストが高く、安定供給もできない。)

そして、例えば東京に原発を建てようとなった場合、賛成派と反対派に分かれて、
大論争になり、結論がなかなか決まらないと思うのですが、そんな議論をしてる間に、
財政破綻寸前の田舎の貧乏地方自治体が、原発を積極的に誘致して地域復興を図ることが
予想されること。

そう考えると、原発の安全性を高める、原発を小型化する、といった辺りが、
現時点での現実的な落としどころになってくるような気がしてきます。

ただ、原発の安全性を高めることになればなるほどコストが上がるのは目に見えているので、
自然エネルギーの技術革新も並行して進めていって、原発よりも総合的に使えるエネルギーに
早くできるといいなと思います。



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2011年04月16日

『カーマ・スートラ』・『好色一代男』

 

今日紹介するのは、“性”をテーマにした有名な古典で、
興味はあっても原典は絶対読まないだろうという2冊です。

カーマ・スートラ』 ヴァーツヤーヤーナ

1,000編にもおよぶ古代インドの性愛論『カーマ・シャーストラ』のうち、
もっとも古く(紀元前前〜)重要な文献とされている、インド3大性典のひとつです。

『カーマ・スートラ』といえば、アクロバットな体位が解説された
江戸四十八手のインド版みたいなイメージを持っていたので、
いったいどんな漫画になってるのか興味津々だったのですが、
実は、“カーマ”というのは、“愛”という意味であって、
『カーマ・スートラ』は、性愛も含む“愛”全般について解説した本でした。

なので、結婚の話や、妻妾の話、遊女の話など、
男女の様々な関係が具体的に解説されています。

もちろん江戸四十八手みたいな体位なども具体的に解説されています。

インドに行くと、この体位の部分を纏めた本や絵葉書が、
お土産としてよく売っていますね。

好色一代男』 井原西鶴

生涯において37,142人の女性、725人の少人(若衆、美少年)と関係した稀代の“粋人”、
世之介が主人公。江戸時代の文芸最高峰と称されている官能的浮世草子です。

世之介は、7歳で女中を口説き、10歳で衆道(男色)にも興味を持ち、11歳で遊女を身請け
(廓主に遊女の借金と身代金を払い、遊女を辞めさせること。)します。

日本中を放浪し、金が入ってはそれを全部使って遊び、結婚やら離婚やらを繰り返し、
親から使い切れないほどの莫大な資産を受け継げば、またそれを湯水のように使って遊ぶ、
そんな暮らしを60歳まで続け、60歳になった世之介は、仲間の一代男(跡継ぎのいない
自分一代だけの男性)たちと一緒に好色丸に乗り込み、美女しかいない伝説の島、
“女護島(にょごがしま)”に向けて伊豆より日本を発つという壮快な物語です。


最後に豆知識。

江戸時代の日本では、遊女の最高位に位置し、美貌や品格、踊りなどの多芸に秀で、
高い教養を持った遊女のことを「太夫(たゆう)」といったそうで、
一方、『カーマ・スートラ』によると、“カーマ”に関わる技術や知識64芸に秀で、
品性・美貌・美徳を兼ね備えた最高の遊女のことを「ガニカー」というそうです。

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2011年04月09日

『歪んだ権威・密着ルポ日本医師会』 辰濃哲郎

 

日医とか日教組とか連合とか、名前は知ってるけど実態はよく知らない団体って
いろいろありますが、そのひとつ、日本医師会を著者が4年間にわたって取材して書き上げた
という本を読んでみました。

歪んだ権威・密着ルポ日本医師会〜積怨と権力闘争の舞台裏

日本医師会は北里柴三郎が1916年に創立した団体で、現在約16万人の会員(医者)がいます。
そして、この16万人の医者のトップに立つ日本医師会会長の座を巡って、
爺さん同士の血みどろの抗争が繰り広げられます。

ほんと人間って、何歳になっても、どこの国でも、どんな職業であっても、
何人か集まればすぐに仲間外れだとか足の引っ張り合いだとか裏切りだとか、
そんなことが始まるんだなあと、つくづく嫌になりますが、それはそれとして、
この本を読んで一番びっくりしたことは“混合診療”についてでした。

“混合診療”とは、保険が効く治療と保険が利かない治療を併用することですが、
現在、国はこれを認めていません。認められていないので、あえてこれをやった場合、
保険が利く治療の分についても、患者が自腹で全額治療費を払わないといけなくなります。

ということくらいまでは元々知っていて、「こんなヘンな制度はやめて、保険が利かない
治療の分だけ、患者の自腹にすればいいじゃん。」と、思っていました。

これを緩和しようとしたのが、当時改革派とされていた小泉元首相。

この緩和の流れに反対したのが日本医師会で、このため日本医師会は抵抗勢力と見なされました。

しかし、この本の著者はこんなことを書いています。

これに反対する日医の主張にも一理ある。

混合診療が解禁されれば、必要な治療はすべて保険でまかなうという国民皆保険の前提が
崩れてしまう。保険の範囲内で治療するという概念が薄くなれば、医療費抑制という掛け声
の前に、保険が使える治療が縮小されていく可能性がある。そうなれば、自己負担が増えて
金持ちだけが高度な治療を受けられることにもなりかねない。

(中略)

混合診療が解禁されれば、患者にとって大きな負担を招きかねない。すると、健康保険以外
の民間の医療保険に対するニーズが増えてくる。

と。

そして、小泉が指名した、混合診療の緩和について検討する規制改革会議の議長は、
そんな民間保険を扱う会社、オリックスの宮内社長だったそうです。

なるほど〜。そんな見方もあったのかと、目から鱗でした。

モノゴトの表面っツラしか知らずに判断すると、ほんと危険だなあと思いました。

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2011年04月02日

『わたくしが旅から学んだこと』 兼高かおる

 

わたくしが旅から学んだこと
サブタイトルは、“80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!”。

兼高かおるさんのことはこれまで知らなかったのですが、
「わたくし」という一人称がしっくりくる写真の姿と、「80歳を過ぎても」という
刺激的なタイトルだけでも、必読書であることが明らかになりました。

兼高さんがこれまでに旅した国は、世界約150カ国。

1958年に、プロペラ機による世界最速の世界一周旅行をしたり、
J.F.ケネディ大統領や画家サルバドール・ダリに会ったり、
なんと1960年代に、ハイチやボリビア、イラン、マリなんかも旅しているのです。

どんな時代であっても、自由な発想と行動力のある人っているんだなあと改めて思います。

ぼくの友人にもひとり、還暦を越えても世界を飛び回って旅を続け、
ビールを飲みまくっている女性がいますが、きっと兼高さんに影響されてたんですね。

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2011年03月27日

『学問のすすめ』 福沢諭吉

 

学問のすすめ

こんな面白くなさそうな名前の本を読むことは一生無いと思っていたのですが、
最近はまっている“まんがで読破”シリーズにあったので、
全く期待しないで読んでみました。

そしたらこれがめちゃくちゃ面白かった!

といっても表題の『学問のすすめ』部分ではなく(この部分はフーンというくらいの感想)、
この本の約7割を占めている『福沢諭吉物語』がとても面白かったのです。
諭吉さんは、例えるなら、米国のメジャーリーグに最初に単身乗り込んでいった
野茂英雄みたいな人だったんですね。

当時の最先端の国であり、強国であったオランダの学問を学ぶため、
大阪で緒方洪庵が開いていた適塾の門下生となり、頭角を現して塾生長になり、
江戸に派遣されて築地に蘭学塾(後の慶応義塾)を開いたのが、福沢諭吉23歳のとき。

得意のオランダ語で世界を渡り歩いてやろうと考えていたところ、時代は変わり、
世界は英語がスタンダードになっていて愕然とするのですが、また一から英語を学び始め、
1860年、勝海舟らと共に咸臨丸に乗って米国へ行きます。

その後、欧州も訪問し、帰国後、尊王攘夷の嵐が吹き荒れていた当時の社会の中で、
欧米の社会や政治を紹介する『西洋事情』という本を出版し、日本の文明開化の流れを
推し進めます。

こんなに気骨のある人だとは全然知りませんでした。

それにしても、自らが下級武士の出身だったため、いわれのない差別に苦しみ、
この差別と戦い、その結果、「天は人の上に人を造らず」という思想に辿り着いた
福沢諭吉が設立した学校が、今では特権階級や金持ちのための学校(特に幼稚舎?)
なってしまっているのは、何とも皮肉な話しです。

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2011年03月05日

『旧約聖書』・『新約聖書』

 

キリスト教徒でもユダヤ教徒でもイスラム教徒でも無いのですが、読んでみました。
神と人間との間に結ばれた契約が記された世界的ベストセラー。

旧約聖書』;紀元前1,500年頃〜紀元前400年頃

信者ではなくても知っているアダムとイブの話や、ノアの方舟、
バベル(語源は“バラル”=混乱)の塔、モーセの十戒の話などが書かれている、
全39巻にもなる大作です。※この漫画では約400ページに纏められています。

ユダヤ教唯一の聖典で、キリスト教の聖典のひとつでもあります。
(さらにイスラム教も、その一部を啓典としています。)

読んで驚いたのは、その血生臭い内容でした。

神は、“主”に従わない者に対して、街を丸ごと滅ぼしたり(ソドムとゴモラ)、
子どもを全て殺したり(出エジプト記)といった災いを起こします。

古代イスラエル王国の最盛期を築いたソロモン王は、国の繁栄のために、
異教徒を認めることも必要という賢明な判断をしたのですが、
これが神の怒りに触れ、その後、王国は分裂し、バビロニアに滅ぼされます。

“主は偉大な神であり、妬みの神である。”という言葉が象徴的です。

新約聖書』;紀元後1〜2世紀頃

イエス・キリストの誕生や死と復活、イエス・キリストを信仰するすべての人々への
救いの成就の宣言と契約のことばが記されています。
こちらは全27巻。※漫画では約200ページ。

これを読んで初めて知ったのは、キリスト教の布教に大きな貢献をした使途パウロの
バックグラウンド。今でも、前ローマ法王のヨハネ・“パウロ”2世の名前にもなっていたり、
キリスト教信者の多い国にはポールとか“パウロ”という名前の人がたくさんいたりするので、
当然十二使途のひとりなんだろなと勝手に思い込んでいたのですが、全然違ってました。

パウロは、もともと、当時イエスを信仰する人々を迫害していたパリサイ人
(ユダヤ教の中の一派)だったんですね。

それが、復活したイエスにより目を見えなくされ、その後、キリスト教徒の祈りにより、
目から鱗のようなものが落ちて再び目が見えるようになり(「目から鱗」の語源)、
その後、キリスト教の洗礼を受けたそうです。

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2011年02月06日

『悪の教典』 貴志 祐介

 

昨年の山田風太郎賞や週間文春「ミステリーベスト10」第1位などにも選ばれていて、
新聞の書評でも絶賛されていたので前から気になっていたこの本を読んでみました。

悪の教典

2日で一気に読んでしまったのでそれなりに面白かったとは思うのですが、
特に下巻からの、『バトルロワイヤル』を彷彿させる大量殺戮シーンと、
チープなテレビドラマっぽい安っぽいストーリー展開に、イマイチ感が残る作品でした。

ちなみにストーリーを簡単に紹介すると。

主人公は、イケメンでIQも非常に高い高校教師・蓮実。
新しい高校に着任早々、生徒から絶大な人気を集め、
教師の間でも、正義感溢れる先生として信頼されていきます。

しかし彼は、反社会的人格障害(サイコパス)という深い闇を隠し持っています。

一見無害な老人だが何か危険なニオイを発する陰の実力者・釣井先生、
空手の達人で学校一の超武闘派・園田先生、サル以下の最低教師・柴原、
蓮実は何か怪しいと勘付く生徒のグループ、蓮実と密かに付き合っている女子高生、
こんな面々と絡み合いながら物語りは戦慄のクライマックスへ突入していきます。

書評担当:175

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2011年01月10日

『奇界遺産』 佐藤 健寿



正月早々すごい本を読んでしまいました。

フリージャーナリスト・佐藤健寿さんが世界各地で撮り貯めた、
奇態、奇矯、奇傑、奇物、奇習、奇怪なものやひとや建築物などが、
オールカラーで紹介されているこの一冊。(漫☆画太郎先生も激賞!

奇界遺産

世界遺産なんかを紹介する本では見たこともないような場所が次々と出てきます。

例えばこの本の表紙にもなっている《奇矯》は、ベトナム・ホーチミンにある、
スイ・ティエン公園”(Suoi Tien Park)。行ってみたいです。

《奇習》で紹介されている“シリラート病院法医学博物館”(Forensic Medicine Museum,
Siriraj Hospital)は、タイのバンコクにあります。
ここでは象皮症によって肥大化した世界最大の睾丸(幅約1m)を見ることができます。

《奇怪》で紹介されているポルトガル・サンタレンにある聖地“ファティマ”(Fatima)では、
1917年に聖母マリアが降臨して3つの預言を残しました。
(法王庁により正式に奇蹟と認定されているそうです。)
3つ目の預言は、その内容が危険すぎるということで法王庁の判断により公表禁止とされていた
のですが、1981年にイギリスで起きたハイジャック事件で犯人が要求したことが、
その第3の預言の公開だったそうです。何とも不思議な事件です。

それにしても。

世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあって、
知れば知るほど行きたいことろがまた増えていくなあ。

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2011年01月03日

『日本書紀』・『古事記』

 

最近はまってるのが“まんがで読破”シリーズ。

原本は絶対に読む気もしないような本がコンパクトにまんがで纏められていて、
これを読んでおけば、いざという時にさも原典を読んだかのようなフリをして、
知的な男ぶれるという画期的なシリーズです。

そんなシリーズで最初に読んだのがこの2冊。

日本書紀』 編纂者;舎人(とねり)親王

古事記』 編纂者;太安万呂(おおのやすまろ)

この2冊、特に外国人との会話のネタとして大きな威力を発揮するはずです。

『日本書紀』は、第40代天皇である天武天皇(673年-686年在位)の命によって編纂された
日本の歴史書で、日本という国が神さまによって作り出されてから、神さまの子孫である天皇が
日本の統治を始め、その後、天皇とその周囲との間で数々の跡目争いや戦争、暗殺、謀略を
繰り返しながらも、第41代持統天皇(690年-697年在位)に続くまでの歴史を記した本です。

『古事記』も扱う内容は『日本書紀』とほぼ同じなのですが、
物語性が強く、神話的世界が繰り広げられています。

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2010年12月27日

『シブすぎ技術に男泣き!』 見ル野栄司



元半導体エンジニアという異色の経歴の漫画家、見ル野栄司(本名)さんが、
世間で話題になることもない中小企業で働くエンジニアの悲哀を描いた
ノンフィクション(?)漫画です。

ぼくはエンジニアではないのですが、同じような業界で働いていたこともあり、
こういうエンジニアが今でも熱い情熱を持って働いているんだなあということが、
実感できるような気がします。

シブすぎ技術に男泣き

技術“命”の数々の登場人物に共感したり、苦笑したりするのと同時に、
これだからやっぱり日本の製造業は厳しい状況になってしまってるんだなあと、
再認識して、何となくしんみりしてしまうのでした。

ちなみにこの本、Tech総研のこのサイトで無料で読むこともできます。

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2010年12月26日

『ホームレス大図鑑』 村田らむ

hlzukan.jpg

最近たまたま、東京の山谷地区にあるホスピスで働く女医さんの感動的な番組と、
大阪のあいりん地区で働いていた女医さんに起きた事件のニュースを、
テレビで立て続けに見ました。

これらの番組を見て、そもそも日本にこういう場所(ドヤ街)がまだあったのかと驚き、
これらの場所についてググったりしていたところ、日本有数のドヤ街について、
ホームレスライターの村田らむ氏がマジメにレポートした本を見つけました。

ホームレス大図鑑

しかし、あまりにもインパクトの強すぎる題名と表紙の写真から、
買うのはさすがに躊躇われたので、絶対置いてないとは思いつつ、
近くの図書館に在庫を問い合わせてみたところ、、、、、、、
なんと置いてあったのです。

この本の帯に書いてあるとおり、写真を見て文章を読んでいるだけで、
ホームレス臭が漂ってくるようで、胃はムカムカし、頭はクラクラしたのですが、
せっかく借りたのだからと、なんとか読み切りました。

“キツイ”一冊でした。

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2010年12月04日

『絶滅食堂で逢いましょう』 なぎら健壱

zetsushoku.jpg

近ごろ町を歩いていてふっと思うんですよ。
どの町も同じ顔をしている。どこもかしこも同じような店ばかり。
そりゃあ、便利だけどさ、なんだか寂しいじゃありませんか。
日常のなかでキラッと光る、なんていうのかな、輝いている…、ちょっと違うな…、
まあとにかく、毎日そこに変わらずあって、そこであたしたちを待っていてくれる、
そんなところにちょいと寄ってみましょうかね。

こんな言葉で始まる、なぎらさんの絶滅食堂巡り。

絶滅食堂で逢いましょう

駅前に大きいスーパーとツタヤとマックとコンビニがあって、
住むのは高層マンションで、週末はマンションの近くの公園に子連れで集まって、
それから車をちょっと走らせたとこにあるショッピングモールで買い物して、
といったような暮らしが浮かぶ町並みってあちこちで見かけるけど、
こういう町って便利だけどなんか味気ないなあと何となく感じていたので、
なぎらさんの「どの町も同じ顔をしている。」という感想にはとても共感できます。

そんな町と比べて歩いていても楽しいのが、浅草とか秋葉原とか神田とか日本橋とかの、
個性のある町々。この本でなぎらさんが紹介しているお店も、やっぱりそんな個性的な町の
界隈にあります。

そんな中で意外だったのが、お洒落なイメージのある銀座。
昭和の香りぷんぷんのグランド・キャバレー「白いばら」とか、
謎の地下街にある「三原カレーコーナー」とか、
お洒落とは程遠いけど気になるお店がいくつか紹介されていました。

ちなみに“絶滅食堂”とは、「いまどきの流行の店でもなければ、カリスマシェフもいない、
時代に逆行したマイノリティな店だけど、町の人々に深く長く愛されている、
なくてはならない存在である」、そんな食堂のことです。

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2010年11月20日

『珍日本紀行』 都築響一

 

秘湯に地酒に名物料理。旅行って、ほんとにそんなもんなのか?
アマゾンにもサハラ砂漠にも飛んで行くけれど、名もない田舎には一生行かない
我々日本人にとって、もしかしたらいちばんの秘境、それは日本の地方なのだ。

ということで、著者の都築響一さんが93年〜96年頃に訪れた
日本の地方にひっそりと佇む数々の秘境が紹介されている写真集です。
全ページがカラーなのがうれしい!

珍日本紀行

秘境はテーマごとに分類されて紹介されていて、
その一部を紹介すると、“仏教テーマパーク”、“地獄・極楽”、“エロ宇宙”、
“金と金塊”などなど。この分類だけでも大いに知的好奇心をそそられます。
伊豆に車で行く時にいつも気になっていた「野生の王国」も紹介されていました。

いくつか行きたい所もあったので、ネットで検索してみたのですが、
ほとんどが既に閉鎖されていて、今では廃墟ツアースポットになってたりもしました…
そんな廃墟の全盛期を記録した本に図らずもなってしまっていることも、
この本に新たな価値を付け足しています。

珍世界紀行アメリカ編』ももうすぐ出版されるようです。

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2010年11月06日

『援助じゃアフリカは発展しない』 ダンビサ・モヨ



過去60年間にわたり、1兆ドルを超えるアフリカ向け援助が行われてきたにもかかわらず、
見るべきものは多くない。
だが仮に、援助により本来達成すべきものが達成されなかったというように、
援助が無害なものであったというのならば、この本は書かれることはなかっただろう。
問題は、援助が慈悲深いものではなく有害である点にある。
援助はもはや潜在的な解決策の一部ではなく、実際には援助そのものが問題なのである。

こんな過激な主張がとても冷静に論理的に書かれていて、
なるほどなあと思うことが何度もありました。

ザンビアの首都ルサカに生まれ、ザンビアで教育を受けた後、
世界銀行やゴールドマン・サックスで働いたダンビサ・モヨさん渾身の一冊です。
彼女は、2009年5月に「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれています。

援助じゃアフリカは発展しない

ぼくも援助懐疑派なのですが、そんな発言をすると冷酷な人間のように思われそうで、
この手の話題のときは静かに黙っていることが多かったのですが、
この本を読んだおかげで、援助に対して感じていた違和感がかなりスッキリしました。

そして、援助を批判するだけでなく、
代替案(“中国と仲良く”とか“マイクロファイナンスを活用”とか)も示していますし、
援助を止めたらアフリカの貧困がさらに拡大して酷いことになるんじゃないか?というような、
素朴な疑問にもしっかり答えています。

ちなみにこの本で批判している援助は、国家間の援助(低金利ローンと贈与)のことであって、
災害時の緊急援助や慈善団体が行う草の根援助については特に触れていません。

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2010年10月24日

『日本橋異聞』 荒俣 宏



会社の近くを散歩していると、江戸情緒たっぷりの問屋とか料理屋とかが
たくさんあるので、日本橋辺りの歴史を知りたくなったところ、
ちょうどぴったりの本を見つけました(さすがアラマタさん!)。

日本橋異聞

水天宮そばに建つホテル「ロイヤルパークホテル」の館内誌に掲載されていた
コラムを纏めたこの本には、日本橋、人形町、神田界隈のコネタが満載!

例えば、

・地下鉄日本橋駅近くにある“丸善”。
 岐阜出身の早矢仕有的(はやしゆうてき)が明治2年に横浜で開業しました。
 この早矢仕さんが友人をもてなすために考え出した煮込み料理が、ハヤシライス。
 今でも丸善に入っているカフェでハヤシライスを食べることができます。

・江戸時代、「火事と喧嘩は江戸の華」といわれてましたが、
 そのどちらにも関係が深かったのが“火消し”。
 明暦の大火で江戸の大半が焼き尽くされた後(江戸城もこの時消失)、
 いろは47文字を組名とする火消団が組織されました。
 ただし、へ(屁)組、ら(裸)組、ひ(火)組は縁起が悪いというので、
 のち百、千、万、に改められました。

まあこんなことを知っていても普段の生活には何も役立ちませんが、
いつかこんなネタを使える時が来るかもしれません。

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