ジープに乗り込もうとすると、小学生くらいの男の子がきれいな英語で話しかけてきました。
マリではほとんどみんな英語を話せないので不思議に思って、
英語上手だね(ぼくより上手でした。)と言うと、
コートジボアールだったかガーナだったか忘れましたが、
近くの国から勉強しにマリに来たみたいなことを言っていました。
コナを出発してしばらくすると、景色が一変してきます。
ニジェール河を離れるにつれて、山が多くなってきました。
マリの山岳地帯には、ドゴン族が住んでいます。
ドゴン族も昔は河沿いに住んでいましたが、河沿いで民族間の戦争が起きたので、
争いを避け、山岳地帯に住居を移したのです。
そんなドゴン族が住むソンゴ村を訪ねました。
ソンゴ村の入り口。素朴で味のある看板が迎えてくれました。
とんがり屋根の建物は、穀物倉庫です。
村のはずれにはけっこうな高さの崖があって、そこは神聖な場所です。
観光客のぼくらを見つけてついてきた村の子どもたちは、
神聖な場所に来ることを禁止されています。
そして、理由はよく分りませんが、
黒人の女性(ドゴン族はもちろん、米国人やフランス人であっても)も
ここに来ることはできないそうです。
ドゴン族は、今でも神話の世界に生きている民族といわれています。
崖を登ると、少し開けた広場があります。
3年に一度、村の少年たちがここに集まって、そして割礼を受けます
(泣いたりしたら家族も含めて村中の恥さらしになるそうです)。
その後、何日間か泊り込み合宿をして、体力が回復してから、
村にある大きな木のところからここまで走って競争をします。
そして上位3人が自分の好きな壁画(たくさんの食べ物、牛一頭、
村一番のきれいな女性を表す壁画がある)をタッチし、
賞品をもらうことができます。
この石に座り、鍛冶屋が割礼するそうです。
イタタタタ
崖の上からのソンゴ村の眺め。
夕陽に照らされてまさに絶景!!
ほんとに心に残る景色でした。
と、旅番組とかガイドブックでは、こんな感じできれいにまとめて、
終わりなんでしょうが、次回は、ソンゴ村のもう一面を紹介しようと思います。
マリ担当:175
