
男は、昔、偶然手に取った本をパラパラと読んだとき、
なぜか心の隅に引っかかったこの場所のことなど、すっかり忘れていた。
しかし、男は、この場所を何度か夢の中で見た。
「この場所は、いったいどこだろう。いつか行ってみたい。」男は、思っていた。
女は、行ったことも無いこの場所の記憶があることが不思議だった。
それは、女が生まれる前の記憶なのだろうか。
それとも、ユングのいう集団無意識だろうか。
「この場所は、いったいどこかしら。いつか行ってみたい。」女も、思っていた。
そしてある日、それまでおぼろげだったイメージが、ハッキリと見えたのだった。

男は、言った。「ここだ!今まで探していた場所は。」
その瞬間、男は、その場所にいた。

「何でこんな端っこにいるんだろう・・・でも、きれいだな。うれしいな。」
女も、言った。「ここよ!今まで探していた場所は。」
その瞬間、女は、その場所にいた。

「何でこんな落っこちそうな状態で・・・でも、きれいだわ。うれしいわ。よいしょっと」

その一部始終を見ていたおつきさまが言いました。
「見えないものの存在を信じるんだよ。
そして、見えないものの力を感じることができるようにするんだ。
そうすれば、今回のように、願いは叶うんだから。」
静かなそよ風が吹く、ある秋の日のできごとでした。
お昼寝担当:175
≪注≫
セドナ組の175の感想文はあれで終りか、と多くの苦情を頂きましたので、
2度目の感想文を書くことになりました。さらに、3度目も4度目も書きます。



オチは自分の体を張って作るモンじゃ!
この感想文。
私好きだな。