
『ワンダーランド駅で』
実は、ぼくは、この映画のストーリーがすっごい好きなわけではありません。
雰囲気のある、いい映画であることは間違いありませんが。
なのに、なぜこの映画が5ッ星なのか?!
あれは今から5年前。
ぼくは、初の海外旅行をしました。行き先は、合衆国のボストン。
そこで2ヶ月間、ホームステイをしたのです。
その時、ホストファミリーの家があったのが、ワンダーランド駅の近くでした。
※ワンダーランド駅は、実在する駅です。
毎日、ブルーラインのラスト・ストップであるワンダーランド駅から、
30分ほど電車に揺られ、ダウンタウンにある語学学校に通っていました。
この映画にも出てきますが、ワンダーランド駅からすぐのビーチにも、
ホストファミリーの家から歩いて5分でした。
そういえば、ぼくの大好きだったフランス人のマリアンが帰国する前日に、
授業をサボってみんなでそのビーチ行って遊んだなぁ。。
ビーチに佇む、その辺りで有名なアイスクリーム屋さんのベンチに座って、
ずーっとしゃべってたなぁ。。。あ〜、懐かしい。
それからそうそう。
それまで、ろくに日本でもクラブなんか行ったことないのに、
マリアンが行くからってがんばって、スペイン人のセルジとかと一緒に
大人数でクラブに行って、お立ち台にまで上っちゃって踊ったこともありました。
あの日、クラブに行く前は、確か、日本料理屋にセルジを連れてって、
寿司を食べさせたんだった。セルジ、イカとウニは、どうしても食べれなかったなぁ。
あの2ヶ月間の、どんな些細でちっぽけな出来事も、
ぴかぴかの黄金色の砂金のような想い出です。
ワンダーランド駅から毎日がスタートしてそして終わってた、
あの日々を過ごしてから、全てが変りました。
食べるものも、遊び方も、好きなことも、出会う人も、全て。
だから、『ワンダーランド駅で』が、好き。
あの瞬間に、ふっと戻らせてくれるから。
日曜担当:175