2007年05月24日

過激な教科書

誕生.bmp

お久しぶり。ゆき2です☆

最近はもっぱら学校との往復ばかりですが
ひっそり一生懸命生きてます。
毎日外国人と接し、日本語を考えているので
客観的に考えることができなくなってきました。
そんな中、衝撃的な出会いが。

誠:お母さん、顔、どうしたの?またお父さんに殴られたの?
  ひどいあざだよ。
母:あぁ、でも大したことないわよ。
  お父さんね、今仕事が大変なのよ。
誠:だからって、母さんに暴力を振るうことはないだろう。
  お母さん、一生懸命やってるじゃないか。
  貧乏させられているうえに
  こんなひどい扱いをされるなんて
  よくがまんしているよね。
  おれと恵子のことなんか気にせず
  離婚しちゃえばいいんだよ。
母:そういうわけにはいかないわよ。
  あれで、優しいところもあるのよ。


一見、安いドラマの一場面かとお思いでしょうが
正真正銘、日本語教育で使う教科書の会話文です。

こんな会話から何を学ぶのかと言うと
こういう生きた会話こそ、外国人には難しいものなんですね。

<この文から学ぶもの>

・この文の目的は、この文章の後ででてくる
 誠が書く日記を読み解くこと。
 日記文は自分の気持ちを書き綴ったものなので
 主語が省略されていることはもちろん
 事実と自分の気持ちが入り混ざっていることが多く
 外国人にとってはかなり読みにくい。
 その準備として、誠の状況がわかる会話文を最初に読ませている。

・普段では勉強しない言葉がでてくる。
 あざ、暴力を振るう、貧乏、扱い

・文法の確認
 させられている・・・使役受身形
 される・・・受身形
 しちゃえば、じゃないか・・・会話の文

・会話から読み取れる2人の気持ち
誠・・・母親を心配し、早く父親と離婚して欲しいと思っている。
母・・・ひどい扱いを受けているが
   離婚することはできないと言っている。
 
 普通に考えると離婚しないのは、2人の子供のことを考えて
 まだ愛している・・・ということが考えられますが
 生徒に自由に考えさせると意外とおもしろい意見が出てきます。
 考え、それを言葉にする、という能力も鍛えます。

・家族のあり方
 家族についてどう思っているか、など話を広げることができます。
 しかし、生徒によってはデリケートな部分なので、ここは慎重に。

この教科書はかなりおもしろくて、他にも
犬の散歩中に人間の手首を発見した男の子の話や
母親が若かりし頃に生んだ
まだ見ぬ姉に会いたいと思っている文など
かなり過激ではあるけど、実際あるかもしれない?状況なども
盛り込まれています。

先生としてはかなりおもしろいと思いますが
生徒はどうなんでしょうかねぇ。

どちらにしても、かなり内容の濃い授業ができること
間違いなしです!
興味のある方は個人的に出版元をお教えいたします。

   ブログはじめました
     ゆき2


posted by 175 at 13:05| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日本語教師の道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>先生としてはかなりおもしろいと思いますが

ゆき2以外の先生にはどうなんでしょうかねえ。
Posted by 175 at 2007年05月24日 13:14
> 犬の散歩中に人間の手首を発見した男の子の話や

おいおい、ミステリー小説かよっ!
Posted by らぐじ〜 at 2007年05月24日 17:07
>ゆき2以外の先生にはどうなんでしょうかねえ

えっ、おもしろいと思っているんだけど
どうなんでしょうか・・・。
教えにくいのかしら。
私なら話題を広げまくりなんだけど。

>おいおい、ミステリー小説かよっ!

おーそういうのもあるよ。
屋敷に住む女主人が殺されて
第一発見者のお手伝いが証言するとか。
他の教科書だけど、興味をそそるように
おもしろおかしく出来てるもんです。

Posted by ゆき2 at 2007年05月25日 17:06
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。