
急に寒さが身にしみる、11月らしい空気へと変わってきました。山々では赤や黄色が美しく、紅葉が見ごろを迎えています。11月といえば、第3木曜日を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?そうです、今年も16日0時にボージョレ・ヌーボーが解禁されます。
ボージョレ・ヌーボーは言わずと知れた、今も昔もワイン生産国のトップに君臨するフランス・ブルゴーニュ地方の赤ワイン。ブルゴーニュ地方は、フランスの中部に位置し、日照時間が長くブドウ栽培に適した風土であり、ボルドーと並ぶ銘醸地です。フランスのワインはAOC法によって管理されており、畑ごとに細かくランク付けを行い、許されたものしか畑の名を名乗ることができません。またボージョレ・ヌーボーは製造工程にも特徴があり、ぶどうを破砕せずに房のまま密閉タンク内で予備発酵させ、炭酸ガス浸漬法で早く造られます。その新鮮でフルーティーな味わいはフランス人のみならず、日本人や世界中の人々を虜にしているのです。
しかしヌーボーはボージョレだけではありません。国内生産のトップを誇る山梨の勝沼町では、毎年11月3日にぶどうの丘新酒ワイン祭りが開催されています。またぶどうの丘公園以外でも、それぞれのワイナリーでこの時期になるとおいしい新酒ワインを楽しむことができます。ワイナリーでの工場見学も必見ですが、最後にお試しのワインをいただくのが何よりのお楽しみ。無料でいろいろなワインを試飲して、自分の好みのワインを発見できるのもいいですね。
近年日本では7000〜9000万リットルのワインを生産しており、そのうち山梨は約3000万リットルを生産しています。山梨の甲府盆地は、昼夜の温度差が大きく、降水量が少なく水はけもよいため、ぶどう栽培に適しています。その昔、日本では江戸時代からぶどう栽培は行われていましたが、生食用が主であり、加工用に栽培が始まりワインが造られたのは明治時代に入ってからでした。そしてようやく1877年に、日本初のワイナリー「メルシャン」の前身である「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されました。その後、戦後の高度成長期にかけワインブームが到来し、山梨に数多くのワイナリーが設立されました。
実際に畑や製造工程を目で見て味わうワインは格別です。また、生産者との交流もワインに付加価値をつけてくれます。近い将来、中国の影響でワインが高価になり、庶民の口に届かないというニュースを耳にしますが、その不安をぬぐうためにも山梨を訪れて、日本のヌーボーのできを、自分の目と舌で確かめてみてはいかがでしょうか?
盛り付け屋:マリコ

ワインにも詳しかったんだ。
ワイン飲んで酔ってるから全身赤かったのか。
納得
酔っ払う人が出るくらい…。
赤くなりませんし、赤くありません。