

秘湯に地酒に名物料理。旅行って、ほんとにそんなもんなのか?
アマゾンにもサハラ砂漠にも飛んで行くけれど、名もない田舎には一生行かない
我々日本人にとって、もしかしたらいちばんの秘境、それは日本の地方なのだ。
ということで、著者の都築響一さんが93年〜96年頃に訪れた
日本の地方にひっそりと佇む数々の秘境が紹介されている写真集です。
全ページがカラーなのがうれしい!
『珍日本紀行』
秘境はテーマごとに分類されて紹介されていて、
その一部を紹介すると、“仏教テーマパーク”、“地獄・極楽”、“エロ宇宙”、
“金と金塊”などなど。この分類だけでも大いに知的好奇心をそそられます。
伊豆に車で行く時にいつも気になっていた「野生の王国」も紹介されていました。
いくつか行きたい所もあったので、ネットで検索してみたのですが、
ほとんどが既に閉鎖されていて、今では廃墟ツアースポットになってたりもしました…
そんな廃墟の全盛期を記録した本に図らずもなってしまっていることも、
この本に新たな価値を付け足しています。
『珍世界紀行アメリカ編』ももうすぐ出版されるようです。
書評担当:175
