2006年05月07日

『ベルリン、僕らの革命』 (☆☆☆☆☆)

theedukators2.jpg

おもしろい!爽快!そしてヒロインがかわいい!
(ぼくのドイツ人のイメージをくつがえすかわいさでした。)

今日紹介するのは、後味スッキリの青春映画、『ベルリン、僕らの革命』。

理想主義者のヤンは、親友のピーターと2人で、
金持ちの留守宅に侵入することを繰り返してきました。
物は何も盗らず、ただ、家具を積み上げたり、配置を変えたりし、
そして必ず「ぜいたくは終わりだ!」というメッセージを残します。

ある時、ひょんなことから、ピーターの恋人ユールと一緒に
金持ちの留守宅に侵入したヤンでしたが、金持ちが家に帰ってきて鉢合わせ。
そこで、ヤンは、ピーターも呼び出し、ユールと3人で、
金持ちのおじさんをそのまま連れ去り、山奥に逃げます。

山奥で始まる奇妙な4人での生活。

そんな生活の中で、金儲けのためだけに生きていた自分を見つめ直し始める、
金持ちのおじさん。

「私も昔は、髪を長くし、ドラッグをやり、社会に毒づいてた。
でもある日、親父に言われた。30を過ぎてもそんなことしている奴はバカだ。
そして気が付いたらいつの間にか、こうなってしまった。」

こんなことを時々ふと思いながら、でも、社会に完全に組み込まれてしまってて、
どうにもならなくなってしまったおじさんって、現実にたくさんいんだろうなあ。

守るものができて、それに執着してしまうと人はどうなるのかとか、
例え貧しい人から搾取を続ける1人の拝金主義者が心を入れ替えても、
別の拝金主義者が登場して代わりに搾取を続けるだろうということとか、
いろんなことを考えさせられます。

いろんなことを考えさせられますが、後味は、スッキリ!
爽快青春映画です。

日曜担当:175
■それから、

この映画のテーマソング、
ハレルーヤー♪ハーレルーヤー♪って曲、いい曲だなあ。
サントラを買ってしまいました。



Jeff Buckley 『Grace
posted by 175 at 10:21| 東京 霧| Comment(3) | TrackBack(7) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとう。
青春物語の中に、世相や、皮肉や、世代間意識が、うまくちりばめられていましたね。構成が上手だな、と思いました。
Posted by kimion20002000 at 2006年05月13日 03:54
>守るものができて、それに執着してしまうと人はどうなるのか

こんなにいろいろなことを考えさせる作品は、めったにありませんね。

すっきりしないところが、いいと思います。
そんなにあっさり、答えは出ないのですから。

TBに感謝!
Posted by マダムクニコ at 2006年05月14日 01:52
TBありがとうございました。
この映画、妙にリアルな感じを受けました。
彼らの活動は犯罪だけど、純粋な心にひかれてなぜか応援したくなりました。
Posted by hal at 2006年05月15日 15:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/16789853

この記事へのトラックバック

NO.115「ベルリン、僕らの革命」(独/ハンス・ワインガルトナー監督)
Excerpt: {/hiyo_oro/}レジスタンスを「アート」する、繊細な若者たち。ドイツからは実に11年ぶりにカンヌ出品作だという。まず、そのことに、驚き。日本人の幸福な錯覚かもしれないが、今村昌平監督以来かもし...
Weblog: サーカスな日々
Tracked: 2006-05-13 03:56

『ベルリン、僕らの革命』
Excerpt: 3人模様の絶体絶命? 若さゆえの暴走が胸をうつ。現体制に異を唱えて過激な行動をする青年とその恋人、3人の恋と青春。親友同士のヤンとピーターは、金持ちの留守宅に侵入し家具を動かしたり室内を荒らして、“ぜ...
Weblog: かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
Tracked: 2006-05-13 10:20

ベルリン、僕らの革命
Excerpt: ベルリン、僕らの革命The Edukators2004年 ドイツ・オーストリア 理想主義者のヤンは、親友のピーターと暮らしている。ピーターの恋人、ユールの引越しを手伝ったヤンは、彼??
Weblog: cinema note+
Tracked: 2006-05-13 12:24

ベルリン、僕らの革命 /やっぱりメルヘン?
Excerpt: (ネタバレ注意!)世界中の若者へのメッセージを込めた、辛口のラブ・サスペンス。手持ちカメラの揺れが、若者の不安感を的確に表現、破滅を予感させる映像だが、暗い感じはしない。 「富裕層に恐怖を味わわせるこ...
Weblog: マダム・クニコの映画解体新書
Tracked: 2006-05-14 01:53

【映画】ベルリン、僕らの革命
Excerpt: この映画は昨年ドイツ映画として11年ぶりにカンヌ国際映画際コンペティション部門に正式出品された作品だ。内容は現代ベルリンに生きる若者たちが金持ち優遇の社会に対し、彼らなりの方法で意義主張をとなえる愛と...
Weblog: 芸術に恋して★Blog★
Tracked: 2006-05-15 14:59

ベルリン,僕らの革命 2004年/ドイツ・オーストリア
Excerpt: 監督:ハンス・ワインガルトナー脚本:ハンス・ワインガルトナー出演:ダニエル・ブリュール、ジュリア・ジェンチ、スタイブ・エルツェッグ、ブルクハルト・クラウスナー東西ベルリンの統合以来、貧富の差が広がりを...
Weblog: 一日一生〜僕のサンクチュアリ〜
Tracked: 2006-05-17 01:30

映画『ベルリン、僕らの革命』
Excerpt: 原題:Die Fetten Jahre Sind Vorbei/The Edukators金持ちを優遇する社会に対して不満を持つ若者達のささやかな反抗、そして三角関係から裏切りと友情、彼等の行き着くと...
Weblog: 茸茶の想い ∞ ??祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり??
Tracked: 2006-07-01 12:42