
読み応えありました。
全部で約1,000頁の大作です。
『犬の力』
大量の登場人物が出てきます。
DEA(麻薬取締局)、CIA、FBI、汚職警官、高級娼婦、
ケシ畑の大物農園主、殺し屋、マフィア、南米の麻薬カルテル、
反政府ゲリラ、軍隊、枢機卿、米国政府、メキシコ政府。
これらの登場人物たちが複雑に絡み合って騙し合って殺し合う約30年を
描いた骨太な小説。メキシコ版ゴッド・ファーザー。
中南米の貧困問題、政治問題、麻薬問題の根深さが、
教科書的にならずに、リアルに分かり易く描かれているのも、
この本の価値を高めています。
ぜひ映画化して欲しい一冊でした。
それにしても今年はずいぶん小説を読んでるなあ。
(といってもまだ10冊くらいだけど。)
書評担当:175
