パク・チャヌク監督の作品は結構観ていて、
昔の作品である『JSA』はとてもおもしろかったのですが、
最近の作品でカンヌで賞も獲った『オールドボーイ』は、
インパクトはあったんだけどぼくにはいまいちで、
その次の作品『親切なクムジャさん』も、
さらにいまいちでした。
そんな流れの中、この映画もあまり期待しないで観たのですが、
なんだかすごい作品でした。
『渇き』
アジア作品では珍しい吸血鬼映画で、さらに、
神に仕える身である神父さんが吸血鬼になってしまうという設定がまた
オリジナリティーを強めています。
“2009年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門での上映の際には
会場に居合わせたすべての観客を驚愕させ、審査員賞を受賞。
並外れた独創性を秘めた鬼才が、このうえなくセンセーショナルな
新境地に踏み出した最新作”と公式サイトに書かれていますが、
ほんとそんな印象の映画でした。
それにしても日本では何でこういう個性的な映画が作られないのか不思議です。
日本の映画はテレビとタイアップしたような映画ばかりで、
全然冴えない作品が多いよなあ。。。
(宮崎駿作品とか一部の作品は見応えあるけど。)
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