
気持ちのよい秋晴れの日に丸一日この本を読んでいるのは
なかなかきついものがありましたが、トイレマーク研究家として
活動しているぼくとしては、絶対に読まなければいけない一冊でした。
『トイレの話をしよう』
各国トイレ事情(日本のウォシュレット。中国のニーハオトイレ。)の紹介や、
便器の話、屎尿のリサイクルの話や下水道の話、公衆トイレの話、
そして世界に28億人もいるトイレのない暮らしをしている人たちの話が
約400ページにわたってマジメに繰り広げられています。
トイレがどれだけ重要か、その一方で清潔なトイレを普及させることが
どれだけ難しいかがよくよく分かりました。
WTO (World Toilet Organisation)に益々活躍してもらわないと。

ちなみにこの本、英『エコノミスト』誌の2008年
ベストブック選定図書にも選ばれています。
それにしても海外旅行をするといつも思いますが、
日本のトイレはほんとに清潔だし安全だし水も流れるし、
ありがたいことです。
書評担当:175
