
今日は、ぼくが一番好きなフィンランド映画をご紹介します。
『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ/モーゼに会う』
この作品の監督アキ・カウリスマキは、ぼくの好きな3大映画監督の1人でもあります。
元気がないときって、元気満々のドタバタコメディとか、
心を揺さぶる感動作とか、ハッピーエンドの恋愛映画とかを観る気になりません。
笑ったり感動したり涙して感情を動かすと、ますます疲れてしまうからです。
何か疲れたなあっていうとき、何かもやもやした寂寥感や孤独感にさいなまされるとき、
そんな時は、ちょっと寂しめの静かな映画を観るに限ります。
この映画は、60%の寂しさと、30%の音楽と、9%のユーモアと、1%の温かさで
できています。音楽もロシアの民族音楽バラライカなので、これまた切ない。
極寒の地シベリアにある名も無き村。
ここに暮らしている人や動物は、みんなバリバリのリーゼントヘアです。
その村で活動するガラクタバンドが、悪徳マネージャーにだまされ、
自由の国アメリカ合衆国で有名になることを夢見て、音楽を演奏しながら
旅をする、そんなロード・ムービーです。
(バラライカが郷愁を誘うし、悪徳マネージャー役のマッティ・ペロンパーもいい味出してる。
ペロンパーだなんて、ヘンな名前!)
しかし、バラライカを演奏する田舎の楽団なんて誰にも見向きもされず、
稼いだわずかな金は、悪徳マネージャーにピンはねされ、米国では散々な目に遭うのですが、
最後はなぜかメキシコに流れ着き、そこで爆発的な人気を獲得するのです。
ちなみにこのバンド、本国フィンランドでは、6万人の観衆を集めるような人気バンドなのです。
「トータル・バラライカ・ショウ」というコンサートで、ロシアの赤軍合唱団(※)と共演した
そうなのですが、赤軍合唱団ってすごい名前だよなあ・・・
ついCDを1枚買ってしまいました(色モノではなく、正統派合唱団でした)。
日曜担当:175
※赤軍合唱団のCD情報

『ロシア民謡』

『マドンナの宝石』

彼らの最近の活動がよく分からないのですが映画で見る限り愛すべき貴重な存在ですね。来日してほしいのですが日本ではなかなか難しいかもしれません。「トータル・バラライカ・ショウ」は未見ですので、早いとこ観たいと思います。
最初はどの記事に送られたTBかわからず戸惑いました。「ウィスキー」だったのですね。
僕が最初に観たカウリスマキ作品は「マッチ工場の少女」で、さっぱりいいと思いませんでした。次に観たのがこの「レニグラード・・・」です。これはそれなりに面白いと思いました。ユーモラスな映画ですが、そこはカウリスマキ、終始爆笑するような作りではありません。あの極端なリーゼント頭が一番印象に残りますね。
僕はカウリスマキでは「過去のない男」が一番好きです。
メロ友のオメナプです。
フィンランド映画ですかー!
フィンランドは思い出深い国なので・・ぜひ 見てみたいと思います^^*)ノ