アカデミー賞(最優秀ドキュメンタリー賞)受賞作品、
『未来を写した子どもたち』
インドのコルカタにある売春窟。
そこにNYで活躍する女性カメラマンがやってきて、
子どもたちと出会い、そこで暮らし、
子どもたちにカメラを教えます。
いろんな個性の子どもたちが、街で写真を撮ったり、
人生で初めて海に行ったり、動物園に行ったりして、
そこで写真を撮ったりします。
思いがけない才能を発揮する子どももいます。
女性カメラマンは、子どもたちをこの売春窟から脱出させてあげたい、
そのために教育を受けさせたいと思い、入学に必要な書類を揃え、
子どもたちにHIV検査を受けさせ、スパルタ学校の面接を受けさせます。
このスパルタ学校というのが、10年間とにかく勉強一筋。
完全寄宿制で、年に3回定められている休みの期間以外は、
親が死んでも学校を休むことは許されないという厳しさ。
だけど、親元にいれば、周りの環境に染まってしまい、
売春窟を脱出することはできません。
そして、酷過ぎる家庭環境にいた子どもは、家に戻りたくないから、
スパルタ学校に残り続けます。
もしかしたら、将来、大学にも行けるかもしれません。
そして、温かい家庭環境にいた子どもは、勉強が辛すぎて、
優しいお母さんやおばあちゃんのいる家に逃げ帰ります。
将来は、売春婦になるでしょう。
でもこの子どもたちは、自分でどうするか選択することができました。
自分で選択できるってことは、大切なことなんだなあと思いました。
(さらに選択肢がたくさんあれば、もっとよかったけど。)
映画担当:175
2009年07月26日
『未来を写した子どもたち』(☆☆☆☆☆)
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