トゥイさん家に泊まらせてもらった翌日、日曜日。
トゥイさんは、この日の朝、教会に僕達を連れていってくれた。
この日は、ホワイトサンデー。
子供達はみんな、真っ白な服を着て、大人達に、この日のために練習して
きた歌や踊りを披露する。
僕達も、保護者達に混じって、教会のいすに座り、子供達の演目を興味深く
見ていた。
トゥイさんちの子供たちは、なぜか白い服を着た上に女装させられていた。
そういうものかと思ってたんだけど、周りの子供たちは普通だったし、いまだに
なぜだったのか、なぞだ。
にしても、サモア人は、でかい。
何を食ったらこんなにでかくなれるのか不思議でならないが、とにかく
最近メタボ気味の僕が華奢に見えるくらい、みんなでかい。
子供もでかい。
お母さんもでかいし。
インタビュアーのお兄ちゃんもでかいし。
ピアノ弾く人と指揮者の2ショット。
ピアノが小さくみえる。指揮棒がつまようじに見えた。
この日も、保護者や子供達のでかさに目を釘付けにしていたら、あっという間に、
すべての演目が終わり、それからは、なんとなく自然解散、みたいにゆるーく
いつの間にかみんな退場していった。
いかにもサモアらしい。
教会からトゥイさんの家に帰って、車に乗せてもらって、トゥイさんの妹の家に
ご飯を食べに行った。
サモアでは、親戚同士、しょっちゅうご飯を食べたりしに行き来しているらしく、
親戚が来たらご飯を振舞う、というのも普通らしい。
僕らも、トゥイさん家族に紛れ込んで、妹一家に昼食をご馳走になった。
ファレという宿泊施設に泊まったというより、もう、普通に友達の家に遊び
に来てるみたいになっていた。
サモアでは、こういった歓迎の仕方も普通のことかもしれない。
トゥイさんからも、「君達のサモアでの家族は僕達だ」と何度も言ってもらって、
なんだか嬉しかった。
信仰の厚いサモアでは、日曜日は安息日として、海に入ることは許されないし、
騒ぐことも許されない。
ビーチ沿いにいるのに海に入ってはいけなく、部屋で休んでおきなさいと
トゥイさんに言われて、やることもなく、子供達とおもちゃやなんかで遊んでたら、
だんだんとエキサイトしてしまって大騒ぎしてしまい、
トゥイさんに怒られたりした。
そうこうしてるうちに日も沈み、海に入ってもいいというお許しが出たので、
子供達と一緒に、浮き輪やビーチボールを持って、海へと飛び込んでいった。
足が届かない子供達を抱えながら、ぱしゃぱしゃと水かけあったり、
まるでお父さんで、まったく柄にもないことをしてしまった。
30分くらい遊んでただろうか、僕らは、本当のお父さん(トゥイさん)の、
そろそろご飯だから海から出て戻ってきなさい、という声で、子供達と一緒に
家に帰っていった。
シーマン