最難関の「おばちゃんと内面」については、考えても考えても考えがまとまらず、
ちょっとしたスランプに陥っていた。
しかし、おばちゃんぽさについてこんなに真剣に考えている、
類まれかつ日本初のおばちゃん研究家として、
また、続きを楽しみにしてくれているはずの読者のためにも、
ここで投げ出すわけにはいかないと踏ん張っていたのだが、
そんな時、偶然に一冊の本を見つけた。
『おばさん未満』酒井順子著
まさか同業者がいたとは!と驚いて早速読んでみたところ、
男の私には思いつきようもない鋭い視点でズバズバとおばちゃんぽさを指摘していて、
感服つかまつった。
この人が、30代以上・未婚・子ナシの女性を「負け犬」と言い出した人だったことも、
この本を読んで初めて知った。
(ちなみに酒井さんも、ご自身が定義する「負け犬」である。)
この本は、これまで私が解けなかった謎に対する明快な回答も多く、
例えば、真っ赤な口紅をつけているのはおばちゃんが多いということは、
最近の調査から私も分かっていたのだが、酒井さんは、なぜそうなるのかも考察している。
つまり、ナチュラルメークが流行のこの時代、
口紅だって当然、肌に合ったナチュラルな色が望ましいのだが、
おばちゃんになってきて肌にくすみが出てくると、
それに合わせて口紅のナチュラルな色も必然的にくすんだ色になるわけで、
でも、くすんだ肌にくすんだ色の口紅を塗ると、死人のようなメイクになってしまう。
だからこそ、人工的な暖色、つまり真っ赤な口紅を塗る必要が出てくるのである。
実に明快!
(注)僕の意見ではありません。
また、本概論の中では、
「今年48歳の黒木瞳や57歳の桃井かおりがおばちゃんぽく無いんだから
おばちゃんぽさと年齢は関係ない」とか言うのはやめておこうと決めていた。
本人の努力もあるのかもしれないけど、
非常に恵まれている芸能人と比較してどうのこうの言っても意味がない。
一方、酒井さんは、頭のてっぺんからつま先まで完璧な黒木瞳の写真を見て、
小さな小さなおばちゃんぽさをたったひとつ見つけてホッとしたりしている。
実に示唆に富んだ参考書であった。
次回は、「おばちゃんと言葉遣い」について考えてみたい。
■まとめ
考察その一.夢がない女性=オバチャンなわけではない
考察その二.年齢的におばちゃん=オバチャンなわけではない
考察その三.外見的におばちゃん=オバチャンなわけではない
おばちゃん研究家:175

電車とかで大声でしゃべるとか、
レストランにママ友で集まって騒ぐとか、
いたずらする子供を注意できないとか。
電車でお化粧する子もそうかも。
自分と他者、内と外、そういう関係性をちゃんと認識できない感じ。
社会との関わり方をちゃんと知っていて、自分を客観的に見れるかどうか、かな。
ザッピング問題があったため、コメント返し忘れてましたが、
「プライベート空間を公共の場に持ち込む。」
あると思います。
そういえば最近、新種のおばちゃん集団を見かけました。
多分40歳なったくらいで、
かっこはおしゃれで、みんなでおそろいのヴィトンのバッグ
持ったりしてるんだけど、図々しさも増している気がしました。