
『下妻物語』に続いて観てみました。
『嫌われ松子の一生』
コメディ色の強かった『下妻物語』と違って、
こちらは、大人の寓話という感じ。
主人公の松子が教師をクビになり、同棲相手に殴られ、ソープ嬢になり、
ヤクザの女になり、殺人を犯して刑務所に8年ぶち込まれ・・・と、
徹底的に不幸に見舞われ、かといって最後に救いがあるわけでもなく、
だけどなぜか明るいすがすがしい映画になっているのは、
松子みたいなこんな人生=無価値な人生ではないんだよ、
という想いがこの映画から伝わってくるからだと思います。
(松子本人は、不幸で孤独で哀れな人生と思ってただろうけど。)
最後のシーン、キリスト教と絡めずに救いのシーンになってたらよかったのになあ。
そこだけ残念です。
映画担当:175
