木曜恒例(としたい)、手抜き記事シリーズ「今週読んだ本」。
今週は、北の大地デッカイドーででっかい自然と戯れてたので、1冊しか完読
できてません。
伊坂幸太郎の魔王
伊坂さんの作品は、文庫になったものはほとんど読んでて、ファンと言っても
いいくらいだけど、読んだものの中では、これは「?」マークが残るもので
あった(アマゾンでの評価は高いけど)。
魔王は、2人兄弟の2編の小説で構成されている。
1話目は、主人公の男が、「自分の思ったことを他人に喋らせることができる」
という特殊能力を身につけて、社会と対峙するのだけど、なんだか難しくてよく
わからない。
2話目は、1話目の男の弟が主人公となり(語り手はその彼女)、1話の数年後
を描いているのだが、この弟も「じゃんけんなどの確率ゲームに必ず勝利できる」
という特殊能力を身につけ、社会と対峙する。
が、これまた、よく分からない。
文体が読みやすいので、最後まで一気に読めるけど、最後まで読んでもよく
分からないので、一定のもやもや感は残ってしまう、という作品だった。
伊坂さんの作品は、作品間の連携みたいなのがあって、あの小説で出てきた彼は
別の小説でちらっと出てくる、といったことがよくあって、色々読んでると、
楽しめるのだけど、そういうのも、あまりなかったように思う。
僕としては、同じ伊坂さんの作品では、予知能力があってしゃべる案山子が殺され
てしまう「オーデュボンの祈り」とか、
それぞれ特異な能力を持った4人組の泥棒を描いた「陽気なギャングが地球を回す」
などがオススメだ。
まだまだオススメあるけど、執筆して10分くらい経ったので、今回はこの辺で。
c-man
