海軍のおじいさんと別れて、来た道を戻って行く途中、
何やら人だかりができていたのでのぞいてみると、
おじいさんたちが軍歌の合唱をしていました。
最前列に欧米人がひとりいて、拍手なんかをしていましたが、
彼は身の危険を感じないんだろうか。
※この日、靖国神社でたくさんの欧米人を見かけましたが、
危害を加えられている人はひとりも見かけませんでした。
軍歌を歌っているおじいさんたちの後ろにいた、
やたらと軍服が似合ってたおじさん。
さて帰るかと思ったら、何やらまた本殿のほうからラッパの音が聞こえるので、
見てみると、あ!さっきの海軍のおじいさんたちの行進が始まる!
ということで慌ててさっきの場所に戻って、カメラを構えました。
さっきぼくがしゃべってたおじいさんも敬礼しています。
大将の号令で行進スタート。
さっきしゃべってたおじいさんが行進している姿を見ていたら、
なぜだか悲しくなってきました。
海軍の英霊と陸軍の英霊と空軍の英霊の慰霊のための、
音楽を演奏していました。
演奏が終わり、大将が「解散!」と号令をかけたので、
ぼくも今度こそほんとに帰ろうと思って、
一番近くの門から靖国通りを歩いて駅に向かいました。
すると途中の大きな交差点で、特攻服を着た少年が機動隊と揉めていたので、
少し離れたところで恐る恐る見ていたところ、
みるみるうちになんだかすごい事態になってきました。
靖国神社の目の前の靖国通りではこの日、交通規制がされていて、
機動隊が交通整理をしながら、車を片側ずつ交互に通していたのですが、
地下鉄の駅があるところには、街宣車が入らないよう、
少年が揉めていた地点から先には、街宣車だけは進入禁止となっていました。
これに少年が文句を言ってたのです。
機動隊が交通整理している交差点に街宣車が近づいてくると、
無線で連絡があるのでしょう、機動隊員がピピピピーと笛を吹いて、
一般車両をストップさせ、同時に靖国通りの両脇から、
車輪付きの柵をガラガラと引っ張ってきて、道路を封鎖します。
さらに柵を破って突入してくるかもしれないので、
柵の後ろには、2台の装甲車が進入を防ぐ位置に止まります。
こんな感じ。
で、街宣車がここに来た時には、既に道路は完全封鎖されているのです。
これに対して街宣車は大音量のスピーカーで抗議をしてきます。
騒然とする交差点。
野次馬もたくさん集まってきて、みんなバチバチ写真を撮ってます。
歩道橋の上にも鈴なりの人だかりができていました。
野次馬の中には、大声をあげて、機動隊(さらには他にもいろんなことに対して。)を
ボロクソにけなす人もいました。
あまりにもひどい罵詈雑言を言うもんだから、
聞いてたぼくは悲しくなってきて落ち込んでしまい、
その場を離れて帰ってからもしばらくずっと落ち込んでいました。
以上、終戦記念日の靖国神社レポートをお送りしました。
(来年は行きません。)
靖国担当:175
