2010年07月19日

『渡邊恒雄 メディアと権力』 魚住 昭



何がきっかけだったか忘れましたが、
ナベツネっていう爺さんは何でこんな権力を持ってるんだろう、
と疑問に思った時に買って、その後本棚で2年くらい眠ってた
この本を、最近何となく読んでみました。

渡邊恒雄 メディアと権力

正義感が強かった少年時代や東大で共産党の活動に打ち込んででいた
青年時代から、権謀術策が渦巻く政治の世界と社内抗争の中で勝ち上がり、
84歳の今も絶対君主として未だに君臨し続ける現在の姿までが、
丁寧に描かれています。

故鳩山一郎に気に入られたことを最初のきっかけとして、
ナベツネは、自民党の大物政治家や大物右翼との親交を深め、
政治の世界にも大きな影響力を持つようになります。
(中曽根康弘を大臣にしてあげたり、鈴木宗男を恫喝したり、
 読売新聞の力を利用して日韓国交正常化交渉を推進したりしています。)

自分に従うものは無能でも取り立て、自分に歯向かうものは、
どれだけ有能でも、どれだけ過去に会社やナベツネに貢献していても、
徹底的に排除し、抹殺します。

この抹殺された人々の人生の悲しさ(失望の中で
早死にしていく人も多数)といったらありません。
世の中不公平にできてるなあというのがよく分かります。

それにしても、今でもニュースで、絶対権力を持つ老いた経営者が
君臨する会社の惨状
がたまに伝えられますが、
いつまでも権力にしがみついてる老人にロクなヤツはいないのかも
しれません。

書評担当:175

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posted by 175 at 11:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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