
『第九地区』
エイリアン映画というと、
シガニー・ウィーバーの『エイリアン』に代表されるような、
宇宙で凶悪なエイリアンに襲われるというパターン、
『宇宙戦争』や『インディペンデンス・デイ』に代表される、
エイリアンが地球を支配しようと攻撃してくるというパターン、
それから、地球に落ちてきた隕石なんかにくっついていたエイリアンが
街の人々に次々と寄生して体を乗っ取るというパターン、
反対に、『E.T.』や『ミラクル7号』なんかに代表されるような、
友好的なエイリアンと心温まる交流をするというパターン、
ほとんどこの4パターンに分類できますが、
この映画はエイリアンが難民として地球に数十年も住んでいるという
斬新な設定をしています。
そして彼らの難民キャンプは、一向に改善されないスラム問題を抱える
南アフリカ共和国に置かれているというのがまた皮肉たっぷりで、
この映画の価値を高めています。
それにしても映画の客層というのは不思議なもので、
こういう映画はお客さんはほとんど男性ですよね。
(彼への付き合いで一緒に観てる女性の姿もちらほら。)
なのでぼくの隣に座って映画を真剣に観ていたおばちゃん2人組は、
だいぶ違和感がありました。
ぼくも昔、『パコと魔法の絵本』を男ひとりで観に行ったときは、
逆の意味でだいぶ違和感を感じたことがあるので、
そんなもんは気にせずに、これからもどんどん観たい映画を
観に行こうよおばちゃん!と心の中でエールを送っていました。
(おばちゃんだから全然気にもしてないと思うけど。)
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