
CIAで約20年にわたり、工作本部対テロ部門のケースオフィサー(スパイ)として
インド、レバノン、タジキスタン、イラクなどで活動してきた
ロバート・ベアの内部告発本、『CIAは何をしていた?』。
思いっきり米国側の目線(米国=正義)で書かれていますが、
それでも内部告発本なのでCIAに不都合なこともたくさん書かれているため、
CIAの検閲を受けた上で出版されています。
なので、あちこちが何十箇所も黒く塗りつぶされているまま本になっています。
フセイン政権下でクーデターを起こしたタラバニ(現イラク大統領)と一緒に、
著者が戦場を駆け巡った武勇伝なんかも載っていて、
読んでいるとなんかワクワクします。
世界の裏側で、こんな暗闘がずっと繰り広げられてきていて、
そして、きっと今も続いているんですね。
書評担当:175

P.S.