2009年08月15日

終戦記念日の靖国神社【前編】

※2008年8月15日のレポートです。


毎年、この時期になると、首相の靖国参拝問題が大きく取り上げられますが、
いろんな立場があって、それぞれの立場で考え方が全然違うし、
いろんな情報が飛び交っていて、何が本当で何が嘘なのかもよく分らないので、
ぼくには難しすぎる話でした。

ただ、今年、話題になった『靖国』という映画を観て、
8月15日の靖国神社は、毎年すごいことになってることを知ったので、
自分の目で見てみようと思い、先週の終戦記念日に会社を休んでひとりで行ってきました。

実際に行ってみて印象に残ったことは、2つ。

映画だと、日本兵のコスプレをした老人や若者が、
「天皇陛下万歳〜!」と絶叫しているシーンなんかが多かったので、
そんな人ばかりいるんじゃないかと、怖かったのですが、
普通のかっこの普通の人たちが、とてもたくさん参拝に来ていたこと。
(親戚や身内などを戦争で亡くした人たちなのかなと思って眺めてました。)

そして、ひどい言葉を吐いたりする過激な言動の人たちもやっぱりいたこと。
中国や韓国のニュースが、こういう過激な言動の人たち=靖国参拝する人たち
と、観た人に思い込ませるように編集することは可能なわけで、
それを観て、中国や韓国の人がこれが日本人の姿だと思ってしまったら、
怒るのは当然だろうなと思いました。


それでは、わずか2時間の靖国神社参拝レポートを、
今日と明日、2日連続でお送りします。


正午の黙祷に間に合うように家を出たぼくは、
11時半過ぎに九段下駅に到着。

駅は、機動隊員だらけで、この時点でもう緊張が高まってきました。

地上に出ると、靖国神社までの50mくらいの道にぎっしりと、
「外国人参政権絶対反対のための署名」とか、
「売国奴××議員を辞めさせるための署名」とか、
ここには書きたくないような内容の署名活動のブースもあって、
その署名活動を呼びかけてるのが普通のおばちゃんだったりしました。

参拝しに行く人の列には、欧米人の観光客の姿もちらほら見かけました。
笑顔で楽しそうにしゃべりながら、写真を撮っていました。

yasukuni01.JPG
本殿に行く途中に、大きな仮設テントが張ってあって、
盛大な戦没者慰霊式典が行われていました。

ぼくが見てた時はちょうど、
少しなまってるけど日本語がペラペラの中国人(台湾人かも)が、
中国共産党の批判演説を繰り広げていました。
演説が終わると、司会者が、
「日本国民一年生の●●氏に大きな拍手をお送りください。」
と、言っていました。

ここでちょうど正午になり、全員で黙祷を捧げました。
(これはぼくもしっかりやりました。世界平和を願って。)

黙祷が終わると、日本武道館にいた天皇のお言葉の同時放送があり、
その後、某大学の学生が日本国民としての決意表明を読み上げました。
映画『靖国』については、「激高を覚える。」と非難していました。

この仮設テント周辺は、撮影禁止で、カメラを構えると、
スーツ姿の警備係が飛んで来て、あっちで登録してから撮影しろと言ってきます。

ぼくの5mくらい後ろにいた見た目普通のおっさんは、
なんでおまえにそんなこと言われないといけないんだ!と怒り、
警備係がご協力お願いしますと何度も頭を下げ、
それを見ていたぼくの前にいた見た目普通のおっさんが、
5m後ろのおっさんのとこに行き、撮影禁止は当然でしょと言っていました。

yasukuni02.jpg
大きな日章旗を持ち、「1、2、1、2」と大声で掛け声をかけながら、
信号を渡って行った、見た目かなり怖かった参拝者。



yasukuni03.JPG
このおじいさんは、映画にも出ていました。
有名人なのか、あっという間に人だかりができました。


yasukuni04.jpg
本殿では、参拝客が50mくらいの長蛇の列を作っていました。
ここでも大きな日の丸の旗を持ったコスプレ組を見かけました。
静かに丁寧に参拝していました。

yasukuni05.JPG
本殿から戻ってくると、門のすぐそばの看板のところに、
海軍のコスプレをしたおじいさん集団を見つけたので、
ああいう人たちはいったいどんな話をしてるんだろうと思って、
人を待つ振りをして、会話を聞きながら、同じ看板に寄っかかっていました。

海軍さんたちにしゃべりかける高齢の参拝客がけっこう多くて、
見た目ごくごく普通のおじいさんなんかは、コスプレ海軍さんのひとりに、
あなたはどこにいたの?わたしは、19XX年に行ったからね、
あ、榛名(戦艦の名前)だったの?そうかそうかー。
なんて会話も弾んでしまってたりして、それを聞いてたぼくは、
なんか不思議な感動を覚えてしまったりしたのでした。

こんな感じで参拝者と会話をしたり、

yasukuni06.JPG
モンペをはいた女学生のコスプレをした方(もちろん本物の女学生ではない)が、
海軍さんたちから手旗信号を教えてもらったりしてたのですが、
しばらくすると海軍コスプレしてるおじいさんのひとりが、

「お兄さんはナイアガラの滝行ったことあるの?」と、ぼくに質問してきて、
ぼくはナイアガラ行ったことないのですが、会話をつなげようと思って、
「あ、ありますよ。」とか答えたら、

海軍「そうかー。わたしもアメリカは3回行ったよ。」
ぼく「3回も!あ、それは戦争でですか?」
海軍「いや終戦後に。勉強しにね。
   あんな大きな国と戦争したらそりゃつぶされるよなぁ。」
ぼく「・・・(へたに同意したら怒られるかもと思って無言)」
海軍「ぼくは志願兵だったんだ。志願なんてしてよくやったよ(自嘲気味に)。」
ぼく「いえいえ。ありがとうございます。
   ・・・!!(ありがとうございますなんて言ってるよ?!)」

と、こんな会話をしばらくの間させてもらったのでした。

缶ビール飲んで顔をちょっと赤らめた、
ほんと優しそうなおじいさんでした。

こうして、海軍コスプレのおじいさんと話せてなんか妙にうれしくなったぼくは、
十分満足して帰路についたのでした。

(つづく)

靖国担当:175

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終戦記念日の靖国神社【後編】

※2008年8月15日のレポートです。


海軍のおじいさんと別れて、来た道を戻って行く途中、
何やら人だかりができていたのでのぞいてみると、


おじいさんたちが軍歌の合唱をしていました。
最前列に欧米人がひとりいて、拍手なんかをしていましたが、
彼は身の危険を感じないんだろうか。
※この日、靖国神社でたくさんの欧米人を見かけましたが、
 危害を加えられている人はひとりも見かけませんでした。

yasukuni07.JPG
軍歌を歌っているおじいさんたちの後ろにいた、
やたらと軍服が似合ってたおじさん。

さて帰るかと思ったら、何やらまた本殿のほうからラッパの音が聞こえるので、
見てみると、あ!さっきの海軍のおじいさんたちの行進が始まる!

yasukuni08.JPG
ということで慌ててさっきの場所に戻って、カメラを構えました。
さっきぼくがしゃべってたおじいさんも敬礼しています。


大将の号令で行進スタート。
さっきしゃべってたおじいさんが行進している姿を見ていたら、
なぜだか悲しくなってきました。


海軍の英霊と陸軍の英霊と空軍の英霊の慰霊のための、
音楽を演奏していました。

演奏が終わり、大将が「解散!」と号令をかけたので、
ぼくも今度こそほんとに帰ろうと思って、
一番近くの門から靖国通りを歩いて駅に向かいました。

すると途中の大きな交差点で、特攻服を着た少年が機動隊と揉めていたので、
少し離れたところで恐る恐る見ていたところ、
みるみるうちになんだかすごい事態になってきました。

靖国神社の目の前の靖国通りではこの日、交通規制がされていて、
機動隊が交通整理をしながら、車を片側ずつ交互に通していたのですが、
地下鉄の駅があるところには、街宣車が入らないよう、
少年が揉めていた地点から先には、街宣車だけは進入禁止となっていました。

これに少年が文句を言ってたのです。

機動隊が交通整理している交差点に街宣車が近づいてくると、
無線で連絡があるのでしょう、機動隊員がピピピピーと笛を吹いて、
一般車両をストップさせ、同時に靖国通りの両脇から、
車輪付きの柵をガラガラと引っ張ってきて、道路を封鎖します。

さらに柵を破って突入してくるかもしれないので、
柵の後ろには、2台の装甲車が進入を防ぐ位置に止まります。

yasukuni09.JPG
こんな感じ。

で、街宣車がここに来た時には、既に道路は完全封鎖されているのです。

これに対して街宣車は大音量のスピーカーで抗議をしてきます。

騒然とする交差点。

野次馬もたくさん集まってきて、みんなバチバチ写真を撮ってます。
歩道橋の上にも鈴なりの人だかりができていました。

野次馬の中には、大声をあげて、機動隊(さらには他にもいろんなことに対して。)を
ボロクソにけなす人もいました。

あまりにもひどい罵詈雑言を言うもんだから、
聞いてたぼくは悲しくなってきて落ち込んでしまい、
その場を離れて帰ってからもしばらくずっと落ち込んでいました。


以上、終戦記念日の靖国神社レポートをお送りしました。
(来年は行きません。)

靖国担当:175

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