2009年07月17日

『ヤンキー文化論序説』 五十嵐太郎

yankeestudy.jpg

最近ほとんど周りで見かけないのが、“ヤンキー”。

でも、たまに地方の田舎都市に行ったり、
地方じゃなくても、都内だって板橋区のドンキあたりに行けば、
今でも“ヤンキー”を見かけることができて、
「あ、まだいるんだ。」と感慨深くなります。

そんなヤンキーの文化を見事にまとめあげたのがこの一冊。

ヤンキー文化論序説

オタク文化については、これだけいろいろ論じられているのに、
同じくらい個性的な文化であるヤンキー文化には全然スポットライトが
当てられていないのはおかしいということで、
元ヤンでも何でもない著者と、同じく元ヤンでも何でもない各界の著名人たちが、
あれこれとヤンキーについて論じている本です。

例えば、「ヤンキーと矢沢永吉」(これは分かりやすい)とか、
「ヤンキーと祭り」(鋭い考察でおもしろい)とか、
「ヤンキーとバロック建築」とか、「ヤンキーと歌舞伎」とか。

アラサーアラフォーの酒井順子さんも1章書いていますが、
「ヤンキーと雑誌」というテーマで、「現代社会において、
昔からのヤンキー魂を受け継いでいる雑誌は、
小悪魔AGEHA』だ」と喝破しています。

koakumaageha.jpg
今、この記事を書くついでに、どんな雑誌なのかチェックしてみたら、
最新号の表紙は、「心に鎧を」でした。
これだけでもヤンキー魂を感じます。

ちなみにぼくのお勧めヤンキー映画は、『下妻物語』です。

書評担当:175

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

posted by 175 at 09:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。