
9月のとある土曜日の夜7時半、僕は、2人の旅人を迎えるため、女
満別空港にいた。

2人の旅人・テチとりょうこは、翌日の日曜に開催されるカレーラ
イスマラソンの3キロの部と4キロの部に出場するために東京から
わざわざやってきた。
カレーライスマラソン。
北海道北見市端野町で開催される、今年で第23回を迎える、町の
人たちが楽しみにしてる大きなお祭りだ。
速さを競う大会ではなく、4人1組となり、それぞれが2キロ、3キ
ロ、4キロ、5キロのコースを走ったり歩いたりする。
5キロコースは、カレールーをゲットするために走る。
4キロコースは、豚肉をゲットするために走る。
3キロコースは、玉葱と人参をゲットするために走る。
そして、2キロコースは、ジャガイモをゲットするために歩く。
2キロコースは、おじいちゃんや子供も楽しめるよう、歩くコース
とされていて、走るのは禁止。町のお祭りらしい企画だ(が、も
やは、マラソンではない。)
ここ数年は、その企画のユニークな企画が知られてきて、町外から
わざわざ参加する人も増えてきて、ついに今年は、道外から初参加。
大阪や神奈川や東京から、合計5組の参加があった。
みんなカレーライスマラソンのためだけにやってきたオバカさんたち
である。
そんなオバカサンの中でも際立ってオバカさんだったのが、われらが
ラグビーラのメンバー、テチとりょうこだった。
月曜日を休めば4連休で、ついでに北海道観光をすることができた
残りのラグビーラメンバーと違い、テチとりょうこは、日曜の夜7時半
には女満別空港をあとにしなければならない。
滞在時間、わずか24時間。
その貴重な24時間の大半をマラソンとカレーライス作りと大食いコン
テストに費やしてしまった(大食いコンテストは1名)、そんなオバカ
さんと過ごした最初の2日間を含めた、北海道旅行記の連載開始!
(つづく)
徒然シーマン