2008年05月09日

チベット青蔵鉄道の旅 その6

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ギャンツェの寒い夜明け。
(この日はパンコルチョエデというチベット1大きなストゥーパを
持つ寺院のある街、ギャンツェに宿泊した。)
ここにきてそこそこの頭痛と共に目を覚ます。
高山病だろう。
今まで症状がなかったが、ラサよりも高い場所にいながら
歩き回ったからか。。。

ただ、歩けない程ではないし、タバコも吸える、酒も飲める、
という状態なのでそれほど酷い訳ではないようだ。
少し歩いて散らしたところ、ほぼ頭痛は治まった。


そして、今日の道程はランクルジャーニーで最長路。
ギャンツェ→シガツェ→ラツェ→ティンリー、
そしてオールドティンリーという行程。

シガツェではパンチョン・ラマの寺が有名どころだが、
持ち金の都合上、入場料が少々痛いのでそこは外部から見るだけとした。
昼食とジャガモ(チャガモ?これはミルクティーのようなもの)を
ローカルな店で店員さんやドライバー、旅仲間と戯れながら済まし、
その後は街をぶらぶら。

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ようやく財布を購入し、御香もついでに購入。
ここでも店のおばさんは、素晴らしく親切だった。
チベタン、最高。。。

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またここでも物乞いとよく出会った。
もはや出会うという表現も適切ではなく、チベットには至る所に、
そして大量に存在している。小さな子供が必死に訴える姿には参ってしまう。
だからといって毎度毎度施していてはキリがない。
進もうとすると前に廻り、行かないでと両手で僕の体を止めようとする子供達。
自分の身の上の有難さをつくづく感じる。

シガツェを後にし、オールドティンリーを目指す道。
その間には5240mという峠を越えた。
おそらく自身のバッケンレコードだろう。
そこはまさに絶景。ギャンツェでもそうだったが、息苦しさを実感する。
少し歩いたり階段を上ったりするだけで息が上がる。
旅仲間46歳のベテラントレッカー・ワクさんの話では
ここの酸素濃度は平地の半分なのだそうだ。
こんな高地で何もない所に、よくもまぁチベタン達は暮らしているものだ。

そして、峠超えの後、チョモランマ登場!
実はこの旅でそれを目にすることが出来るとは
思っていなかっただけに、この行程を作ってくれた旅仲間に感謝。
雲のない晴天に恵まれ、頂上まではっきりとその姿を現してくれた。
4000m以上の地から見てもその姿はケタ外れに大きく、そして雄大。
いつか登ってみたいものだ、という気持ちと共に、
それは止めておこうとも思う。危険だ。。。

その後、ようやくオールドティンリーに到着。
ここは今までの街と比較してもかなりド田舎なところだ。
夜歩くのは危険に違いない。
この辺りにくると野良犬がやたら多い。
日本で犬が恐いというとお笑いものだが、正直真面目に気を配ってしまう。
狂犬病の予防接種を受けていない僕としては、
噛まれたらある意味致命的。

恐い恐い。

・・・大事なことを書き忘れていたが、何もない田舎道を走っていた際、
突然道の上で体を投げ出し、数歩進み、また体を投げ出しながら進む
巡礼者と遭遇した。
自分たちは車で進んでいたため、発見し、脇を過ぎ、後ろに見えなくなるのは
一瞬だったが、背筋に寒気を覚えた。
衝撃的だった。。。

おそらく聖地カイラス山を目指す者だろう。
ここから何千km離れているというのだ。
1年以上かけて五体投地を繰り返すというのか・・・。
想像を絶する信仰に感動を覚えざるを得なかった。
感動というか、むしろ恐れ、か。

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チベット担当:おがん弟

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posted by 175 at 12:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする