
仲の悪い兄弟3人が、遺産相続を目当てに、巡礼の旅に出るロードムービーです。
舞台となるのが、サンチャゴ・デ・コンポステーラ、フランスでは、
サン・ジャックと呼ばれるスペインの大西洋岸にある聖地への道。
世界遺産にも登録されているこの巡礼路の美しい映像だけでも、
旅好きにとっては必見。
ストーリーも心温まる内容で、僕的には、今年一番のヒットでした。
ストーリーですが、
険悪な仲の3兄弟が、亡くなった母親の遺言で、遺産を受け取る条件として、
サン・ジャックへの巡礼を歩くツアーに参加することとされていたことで、
いやいや参加することになりました。
南フランスのル・ピュイからピエネーを越えて、スペインのサンチャゴまで、
1500kmにも渡る道のりを、ただひたすら歩くという過酷なこのツアーには、
頼りになるガイドと、その他個性的な面々が参加していました。
それぞれが問題や悩みを抱える中、何日間も長時間ひたすら歩くなかで、
徐々に浄化されていって、、、
その過程が、すごくいい!!
そして、参加していたメンバーの中で、僕が、そしておそらく大半の人が共感を
持つことになるのが、ラムジィでしょう。
ラムジィは、学習障害で文字が読めません。いとこの男の子に騙されて
ラムジィの母親にお金を出さされて、このツアーに参加していました。
彼はイスラム教で、メッカに行くと信じ込まされています。(いとこの男の子は、
好きな女の子がこのツアーに参加すると聞き、彼女と一緒にいたいために参加を
決めました。)
ラムジィは、母親のことが大好きで、旅費を工面してくれた母親を喜ばせたいと、
ツアー中、文字を勉強しようと決意します。そして、それを助けるのが、主人公3兄弟
のうち真ん中の女性で高校教師をやっているクララ。
当初は、刺々しく自分のことだけ考えるので精一杯といった風だった彼女も、
やがてラムジィに言葉を教えるようになり、心優しいラムジィと一緒にいることで
彼女自身の心が柔らかくなっていきます。
(この変化を描くあたりがとても丁寧で役者の演技も素晴らしい。
その舞台の景色が変化に富んで、やはりとても美しいです。)
ラグジィは、彼女との交流のなか必死に努力し、ようやく文字が読めるように
なったのですが、聖地についた彼を襲うのは悲劇でした。
それでも最後の最後にはハッピーエンドが待っていて、ほんとに
良かったなあと
思える作品でした。
映画担当:c-man
posted by 175 at 11:54| 東京 ☔|
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